| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

イナズマイレブン~クロスライジング~

作者:shoogel
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

神を超える悪夢! 前編!

 
前書き
お待たせしました! 

 
エキシビジョンマッチという形で行われることになった、雷門中対ナイトメア。

相手の選手も続々とスタジアムに姿を現す。

「相手は世宇子を破った雷門中かぁ…、くくっどんなシュートを撃ってくるか楽しみだぜ…」

黒がかった赤髪の男が呟く。

「影宮…、お前のその口調はどうにかならんのか」

ナイトメアベンチでは、そういう会話が行われている。監督は影山という話だが、ここには見当たらない…、もう鬼瓦刑事が捕まえたのだろうか?

そして試合開始直前───

「絶対にフットボールフロンティアは消させたりしない!みんな絶対に勝つぞぉ!」

「「「おおおっっ!」」」

俺たちは円陣を組んで気合いを入れた。

FW雷藤 染岡 豪炎寺
MF一之瀬 鬼道 マックス
DF風丸 土門 壁山 栗松
GK円堂

染岡とマックス、栗松は怪我をしているものの、フットボールフロンティアを消させないと参加してくれた。

そして相手のスタメンは

FW 川東11 黒薔薇10 闇風18
MF 無藤8 田城9 万丈7 鬼城6
DF 西木野2 向井3 幾島4
GK 影宮1

というメンツだ。
相手のナイトメアは選手は11人で登録しているみたいだ。

そしてさっきの黒髪の男─ナイトメアのキャプテン黒薔薇が挨拶にきた。

「さあ楽しんでやろう…、俺たちのサッカーを見せてやる」

俺はそんな黒薔薇を見ながら話す。

「お前たちも影山の仲間なんだよな?」

「まあそうなるのかな、だが勘違いはしないでほしい。俺たちはあくまで君達雷門イレブンと勝負がしたいんだ。勿論、世宇子みたいにドーピングは行っていない」

「信用していいのか?」

「まあ答えは試合でわかるさ」

そういうと黒薔薇は戻っていった。



─────────
《さあ!突如として行われることになった雷門中対ナイトメアのエキシビジョンマッチ!果たして勝利はどちらに!?》

ピィ──────!

ボールはナイトメアからだ。

相手は黒薔薇が川東にパスを出すと、闇風を含めたFW三人で雷門中に攻めてくる。

「黒薔薇!」

川東からのパスが黒薔薇に渡り、黒薔薇はダイレクトでシュートを放つ。

「はあぁっっ!」

バシィィイーン!

その強烈なシュートの目の前に壁山が立ちふさがる。

「ザ・ウォールゥゥッ!うおおぉっっ!!」

ガガガガガガッッッ!

「ぐわああああ!」

壁山はザ・ウォールが粉砕されながらも、ボールを弾き返した。

「ヒュー♪やるねぇ…だけど!!」

黒薔薇は即座に弾き返ってきたボールを拾い、ボールも高々と蹴り上げる。

「いけっ!川東ぉぉ!」

「言われなくてもっ!」

川東は空中でオーバーヘッドの体勢を取ると、必殺シュートを放った。

「悪夢の雨に溺れろ!ナイトメアレイン!!」

強烈な雨のような激しい黒いシュートが円堂に襲いかかる。

「止めてみせるっ!ゴッドハンド改ィィッ!」

バヂチチチィィィ!

「ぐっ!…くっ?があああぁぁっっ!!」

円堂のゴッドハンドは粉々に粉砕され、ナイトメアの先制ゴールが雷門中のゴールネットを揺らした。

ゴールに吹き飛ばされた円堂は、目の前に転がるボールを見ながら呟く。

「な、なんて威力なんだ…」

「まだまだ俺のシュートは優しい方だぜ?」

ゴールを決めた川東はそう円堂にいうと戻っていく。


《先にゴールを奪われた雷門中!次は雷門からのボールだぁ!》

「いくぞ!!」

「「おう!」」

俺が言葉を掛けると、すぐに豪炎寺と染岡の言葉が返ってくる。

俺と染岡が上がっていき、豪炎寺も少し後ろから上がってくる。

俺の目の前に相手のDFがブロックに入った。

「通さないぜ!閃光の雷藤ぉ!」

「久し振りだなそのあだ名…、ならそのあだ名の由来を見せてやるよ!」

俺は淡い光を纏い相手DFを抜きにかかる。

「真電光石火ぁぁっ!!」

「くっ!?見えない…!」

俺は相手DFを振り切り、ついに相手キーパー影宮と1対1に持ち込んだ。

「喰らえぇ!ライトニングアローV2ゥッ!!」

ズババァァァァァァ!!

「ハハッ!良いシュートだぁ!どれだけ俺を楽しませてくれるのかな!?」

影宮は手を上に上げ、俺たちのよく知っている構えを取った。

「な!?ゴッドハンド!?」

俺の言葉に影宮が反論する。

「これはゴッドハンドを超えた技…、ブラッディ・ハンドォォ!!」

影宮の必殺技ブラッディ・ハンドはゴッドハンドとは対照的に黒いオーラを放つ黒い手だ。

ギュルルルルルルッッ!!

俺の進化したライトニングアローは相手のブラッディ・ハンドによって、簡単に影宮の手に収まった。

「なんだと…!?」

「ハハッ!手が痺れる…!これだよこれ!俺が求めていたのは!!最高だぜ雷門!!」

影宮がそう叫んでいるのを見て、黒薔薇が話す。

「あいつは強いシュートを受ける度にさらに強くなっていく…、あいつはまだまだ進化するぜ?」

「強いシュートを受ける度に強くなるだと…?なんて奴なんだ…」

影宮がボールを蹴ると、川東が受け取りそのままDFを切り抜けて円堂と1対1に持ち込む。

「もう一点頂くぜ…!ナイトメアレインッッ!!」

「次こそ!!」

円堂はそういうと大きく上半身を捻り、右手に力をためる。

「うおおぉ!!マジン・ザ・ハンドオオオ!!」

グオオオオオアアアアア!!

再び現れた魔神は、悪夢の雨すら凌駕し、その手にボールを収めた。

シュュュュゥゥッ………

「流石はゴッドノウズを止めただけあるな…」

「よし!イケるぜ!」

(円堂のマジン・ザ・ハンドなら簡単には点はもう入らないはずだ!それなら今畳み掛ける!!)

「円堂ぉぉーっ!」

俺は円堂に向かいパスを要求する。

円堂は俺の要求通り、俺にパスを放ち俺がボールを受け取る。

「絶対決めるぞ!」

俺は上空に向け、シュートを放った。

ズキン…!

「ぐっ…!痛み止めの効果が切れかけてるのか…!」

俺が放ったシュートに豪炎寺が反応し炎の渦を巻ながら上昇していく。

「ファイアトルネードォォーッ!」

そしてそのファイアトルネードに鬼道が合わせた。

「ツインブーストォォォ!!」

豪炎寺と鬼道の合体シュート、ツインブーストFが影宮の守るゴールを襲う。

「ヒャッハァー!これがあのポセイドンの鉄壁を崩したシュート…!来い…!」

影宮は黒い手を出現させ止めにかかる。

「ブラッディ・ハンドォォォ!!」

ギュガガガガガガッッ!!

「…!?ブラッディ・ハンドが押されてる?…!ぐわああああ…!」

豪炎寺と鬼道が放ったツインブーストFはブラッディ・ハンドを突き破りゴールに突き刺さった。

「よし!決まったな!」

豪炎寺が鬼道とハイタッチを交わす。

「ブラッディ・ハンドが負けた…?ハハッ!たまんねぇ!!もっと…もっとすげぇシュートを受けてぇ!ハハハハッ!!」

影宮はゴールに突き刺さったボールを見ながら叫んだ。



──────────
「さあ?これからもっと楽しもぉぜぇぇ!?」

影宮のそんな言葉と共にナイトメアのボールで試合が再開される。

ズキン…ズキン…

「くそっ…」

俺は足の痛みを我慢しながら、相手のブロックに入る。

相手のMF無藤は俺の目の前に来ると技を発動させた。

「…ナイトメアロード」

無藤がそう呟いた瞬間、足下に赤いカーペットが敷かれたようになり、足が途端に動かなくなった。

「動かない!?」

以前に似たような技を経験している俺は手を前にし、大きな音をたて手を合わせたあと叫んだ。

「ゴロゴロドカ────ン!!」

しかし全く効果がなく、無藤は俺の横を悠々に通り過ぎた。

「……闇風…!」

無藤がパスを出した闇風はすぐさまシュート体勢を作った。

「行くよ!悪夢の旋律ぅっ!!」

闇風の周りに黒い音符が現れ、耳をつんざくような音を響かせ円堂の守るゴールに向かう。

ドウウウウゥゥゥゥゥンン!!

「はあぁっっ!マジン・ザ・ハンドォォォ!!」

円堂は大きく上半身を捻り、マジン・ザ・ハンドを繰り出す。

グオオオオオアアアアア!!

悪夢の旋律がマジン・ザ・ハンドを蝕んでいき円堂が押されていく。

「ぐ…!負けてたまるかぁ!!」

円堂は押された状態から何とか立て直しボールを手に収めた。

シュゥゥゥゥ… ギュルルル…!

「マジン・ザ・ハンドでも完璧に威力を抑えきれなかった…。なんてシュートなんだ……」

「僕のシュートも止めちゃうんだ、凄いねキミ」

円堂の手から少し煙が上がっている。それだけ威力のあるシュートということなんだろう…。

そしてその時、前半終了を知らせるホイッスルがグラウンドに響いた。 
 

 
後書き
雷藤「(ズキン…!)っ!完璧に痛み止めが切れたな…」
響木監督「雷藤、後半はお前の使い方を変えるぞ」
雷藤「…?は、はい」 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧