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『援助交際と美人局』

作者:零那
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『本番無し』



解ってたくせに何故か胸の奥が痛かった。
でも、此の警察官は何も出来ない自分が情けないと涙を流した。

少女は、そぉゆう情けなさや悔しさってのは痛いほど解ってた。
思わず警察官を抱き締めていた。
警察官も、少女に甘え、泣きながら少女を抱いた。

警察官も同じ人間。
何も出来ない無力な存在である時期もある。
そんな警察官に『ありがとう』と言われた少女は救われた気がした。
同時に『役に立つことが出来た』と、嬉しかった。

リーダーの元に戻ると話があるからと皆が集まった。

次からはホテルに入らなくて良いと言われた。
メンバーの男達の案だった。

待ち合わせをしてホテルに入る。
でも、ホテル前で、少女の彼氏として出て来て、相手のオヤジからお金を奪うシステムらしい。
払わないオヤジにはATMでおろさせるらしい。

正直、お金にこだわってない少女には、そこまでする意味が解らなかった。

でも、メンバーは皆お金が欲しいから少女を利用してる。
少女はちゃんと其れを解っていたから敢えて黙っていた。

数日後、いわゆる美人局を始めた。
結構これが難しい。
男達が妙にわざとらしい。
其れでもオヤジ達は慌ててお金を出す。


 
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