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ウルトラマンゼロ ~絆と零の使い魔~

作者:???
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結集-コンセントレイション- part3/結集!3大ウルトラマン

その頃、アンリエッタはなんとか王都中から集めてきたメイジを引き連れ、タルブ領へとたどり着いた。とはいえ、国力低下傾向なうえに、ディノゾール襲撃のダメージも完全に回復したわけではない。急ぎでここまで来たので兵力も十分ではなかった。あくまでアンリエッタが引き連れていたのは先遣隊のようなものだ。この時の彼女はドレス姿ではなく、きちんとした兵装を身に着けていた。
レキシントン号は、かつての面影が薄れていた。宇宙金属で強化されたことで外見が変化していた。しかも地上には怪獣が暴れまわっていた。やはり噂通りだったようだ。レコンキスタが怪獣を操り、王党派を圧倒していたというのは。
遠くに見えるタルブ村からは火の手を挙げていて酷い有様だ。もっと早くここに来れば被害は今以上に抑えられたはずなのに…。
しかし不思議だったのは、あの銀色の流星のような竜。一体あれはなんなのだろう。アンリエッタをはじめとしたトリステイン軍は不思議なものを見る目で、銀色の流星…ウルトラホーク3号を見上げていた。
「姫!思わず興味を抱き、見てしまいたくなるお気持ちはあるでしょうが、今はタルブの民を!」
よこからマザリーニの声が聞こえ、アンリエッタは我に返る。マザリーニに頷いて見せると、彼女は杖を掲げ自軍の兵たちに向けて叫ぶ。
「全軍、タルブ村に急行!村の住人の救出を急ぎなさい!!」



エボルトラスターに埋め込まれたクリスタルが、点滅し始めていた。自室に戻ってそれを確認したシュウは、それを手に取って点滅する輝きをじっと見つめてみる。力があるのに、それを誰のためにも用いずにいること。それは許し難いことだ。このまま、タルブがレコンキスタや怪獣の餌食となっていくのはよしとできない。だが、その思いにかこつけて入り込む敵もきっといるだろう。
(…またファウストが現れる)
もし、奴が作り出す『闇』に飲まれたら…。
「…いや…」
首を横に振った。一寸先の未来が如何なるものあっても、自分には立ち止まることは許されない。村のことは、この日はマチルダさんがいるからきっと大丈夫だろう。懐にしまって居間から外に出た。マチルダは現在子供たちの遊び相手になっていたため、子供たちはシュウの狙いについて気づかない。誰にも悟られないよう、彼は村を出た。
「シュウ、ちょっと…」
ティファニアはシュウにちょっとした手伝いを頼もうと、彼が使っている部屋を訪ねてきた。だが、この時すでに彼はテファとは入れ違う形で、村を後にしていた。
また、彼がどこかにいなくなった。テファは、不快感さえ覚えた。マチルダも、シュウも…まだ、何か自分に隠し事をしている。恐らく、自分に迷惑をかけまいとするために口を閉ざしているのだ。だが、それが今ではもどかしい。まるで、自分だけ仲間外れにされたような気がする。嫌なことは無理に明かさなくてもいいとは思う。でも、あの二人は自分のために危険なことをしているのではと不安が募っていた。実際、シュウは自分が盗賊から浚われた時もたった一人で彼らを倒し、直後に現れたナメクジの化け物を相手にしても全く物怖じせずに殿を務めて自分を村へ逃がそうとした。マチルダは、トレジャーハンターをやっているとか言っていた。しかし、その割にはサイトたちとギクシャクした空気を放ち、あまつさえ村の中で武器を構えて争い合おうとしていた。トレジャーハンターとは時に人同士で戦わなくてならないような仕事なのだろうかと思うと、やはり自分や子供たちのために姉には危険なことはしてほしくない。
シュウの部屋の机の上は、結構片付いていた。彼は無駄遣いをすることなく、買い物は必要最低限のものしか買ってこない。子供たちと違い、欲しいものなんて何もないかのようだ。置いてあるのは、彼が元板世界から持ってきた装備品や服。銃器については危険だから触らないようにと言われている。
ふと、机の上に置手紙が置いてある。まだ文字を習いたてで達筆とは言い難い感じの字だったが、ちゃんと読める。
『村から出るな』
ヤマワラワの一件でテファが自分を探しに村を出たことを知ったシュウは、それを見越して置手紙を置いていたのだ。勝手な人…そう思いかけてテファは首をぶんぶんと振ってたった今浮かんだ考えを打ち消そうとした。勝手なのは自分じゃないか。勝手に彼を呼び出し無断で使い魔の契約を交わしてしまい、彼の自由を奪った。この前のヤマワラワの一件も、元は自分が一人勝手に彼を心配しただけじゃないか。
…いや、違う。だからって彼らが自分の知らないところで何をしているのかを知らないままでいいのか?危険な行為をすることに目をつむったままでいていいわけがない。
でも、一体どうしたらいいのだろう…。どうしたら二人のことを知ることができるのだろう。
ふと、机の上の銃器の傍らに会置いてあるケースに目が入る。きっちり『TLT』とエンブレムがあることから、彼の故郷のものだろう。
(か、勝手に見たらまずいって思うけど…)
彼のことをもっと知りたい。知っておかなくてはならない。でも勝手に見るのはよくない…好奇心と良心の中で葛藤するも、好奇心が勝ったのか彼女はケースを開いた。
「…これって…絵…?」
ケースを開けた途端に飛び込んだのは、絵というものにしてはずいぶんと精巧な作りをした絵画だった。…いや、これを本当に絵画というべきものだろうか。まるで人間は見た景色をそのまま紙に焼き付けたようじゃないか。
テファが見たもの、それは写真だった。何枚か大事に、アルバムファイルに保管されている。一枚手に取ってみた。人懐っこそうな少年と、黒くて長い髪の少女などと一緒に写っている写真だった。一緒に写っているのは、彼の友人だろうか。彼には悪いが、意外だった。こんな明るい笑顔を露わにする友人がいたなんて。
写真は他にもまだある。遊園地で子供をじゃれている子供を何とかあやそうと、困っている様子のところを撮られている写真もあった。子供との写真を撮られた写真の中の、彼の困惑気味の様子を見たとき、テファ思わずクス…と笑ってしまった。写真とはいえ、こんな困り顔をしたシュウを見たのは初めてだった。
ただ、特に気になったのは…。
(シュウ…一度も、笑ってない…)
どの絵画、もとい写真の中のシュウは、一度切りも笑っていなかった。始めた会った時と同じ、一見怒っているようにも見える、無表情のままだった。
ケースに入っていたのは、写真だけではなかった。テファにとって見たこともない文字が何十…いや、何千何万もの記載された冊子だ。冊子には麦わら帽子を被った異国の少女の写真などが記載されていた。少女はサムとほぼ同じ年に見える。次のページをめくると、その少女と、なぜか飛んでいるのか空中に舞ってそのまま制止しているように見える写真が目に入る。…いや、違う。宙を舞っているのではない。攻撃を受けて吹っ飛ばされているのだ。その人たちの顔が絶望と苦痛で歪んでいるのと、少女の顔が恐怖でこわばっていたので気づくことができた。一体、どうしてこんな絵が描かれているのだろう。こんな絵を見て、一体この絵画を描いた絵描きは何を伝えようとしていたのだろうか。
彼女は読むことはできなかったが、写真の傍らに日本語でこう書かれていた。
『消えた天才 姫矢准』


シュウは誰も見てないのを確認すると、頭上に向けてブラストショットを撃った。空中からストーンフリューゲルが飛来し、彼はその中に吸い込まれ、ストーンフリューゲルは空へ飛び立っていった。
その様子を、物陰から見ていた少女がいた。以前、ラグドリアン湖でファウストに変身しサイトやシュウたちを襲ってきた黒マントの少女だった。シュウがストーンフリューゲルに乗ってどこかへ飛び去っているのを確認すると、彼女は自らの体を黒いオーラに身を包み、ストーンフリューゲルを追って行った。



その頃、ついにサイトとルイズは憎き仇敵、ワルドと対峙することとなった。始祖の箱舟、ジャンバードの背に立って、彼はホーク3号に向けて攻撃を仕掛けた。
「喰らうがいい!」
ジャンバードの船体から、エメラルド色のビームが放たれ、サイトはホーク3号を動かして直ちに回避する。ジャンバードの攻撃は、まるで嵐のようだった。さらにはミサイルの雨まで降らし、ホークの周囲の空で連続で爆発が起こる。
「くっそ…!!」
ホーク3号よりも、あいつの機体の性能の方が、全てにおいて高いようだ。だが、フルハシが遺してくれたこの機体、絶対に墜落などさせたくはない。
『またミサイルが来るぞ!』
同じ光景を見てくれているゼロが叫んでくる。彼の言う通り、ジャンバードの船体のあちこちから、ミサイルが乱射されホーク3号を撃墜しようとする。
「…ぐう…」「きゃああ!!」
爆音と轟音が頭の中にまで響き、ルイズは悲鳴を上げた。爆発による空気の振動で、今にもバランスが崩れそうだ。
「風竜なんかよりもくらべもんにならねえな。しかも火力も火竜以上…」
デルフも今のワルドが以前以上の強敵に思えてならなかった。
ミサイルの雨が、降りかかっていく。それでもなお、反撃に出るべく彼は急上昇し、ジャンバードの背後に回り込もうとする。しかし、サイトは一つ油断していた。ジャンバードの攻撃の激しすぎてそちらの方に注意が行っていたために、もう一つ注意しておかなくてはならないことを怠ってしまった。
「エア・スピアーーーー!!」
ありったけの、魔法によって形成された風の針のように鋭い槍が、ホーク3号のウィングについに被弾してしまった。
「しまった!」「きゃあああ!!」
ホーク3号のウィングに深い凹みが生じていた。バランスを崩し、地上に向けてまっすぐホーク3号は落下し始めた。サイトはここにきて気づいた自分の不注意を呪った。ジャンバードに注意してばかりだったせいで、ワルドの魔法をほとんど警戒していなかった。わざわざ奴が、ジャンバード内部にあるであろうコクピットではなく、危険な外に出ていた理由を見抜こうとしてなかった。
ニヤッと笑ったワルドは、さらに追い打ちをかけるようにジャンバードに、ビーム発射を命令、ホーク3号の船体と、サイトとルイズの乗るコクピットから火花が散った。煙を挙げながら、ホーク3号は地上へと落下していった。
「ああ、竜の羽衣が!!」
「サイトさん!!」「サイト!!」
タルブの村人たちが、シエスタやギーシュをはじめとした仲間たちからの悲鳴が轟いた。
「ルイズ、大丈夫か!?」
サイトは今の衝撃に耐えきったが、ルイズからの返事がなかった。今の衝撃が相当のものだったのか、ルイズは頭を打ってしまって気絶してしまっていた。
「ぐ、くそ!飛べ!飛べよ!」
サイトが必死にハンドルを引っ張って見せるが、ホーク3号の機動は失われていた。もう墜落するしか道は残されていない。フルハシの遺してくれた遺産を、結局落としてしまうなんて…。
「くっそおおおお!!!」
怪獣たちが、地上でこちらを迎えようとしている。もちろん、どう考えても餌として。特に以前モット伯爵の屋敷で遭遇した怪獣、ノスフェルは特に喜んでいるように見受けられる。
『サイト!これ以上はやばい!俺に代われ!今ならルイズにも正体はバレない!』
サイトはもう十分頑張った。だから今からは自分が体を張る番だ。ゼロが交代を、自分への変身を促してきた。確かに、このまま脱出してもワルドのいい餌食となるだけだ。いざ、変身しようとした時だった。コクピットの窓ガラス越しの前方に、すでにワルドがジャンバードに乗ったまま待ち構えていた。あらかじめ、サイトが次にとろうとしている行動の意味を理解していたかのように。
「逃げようと思っていただろうがそうはいかんぞ、ガンダールヴ。貴様の伝説と愚かな主人と共に葬り去ってやろう!」
「相棒!!!」
ジャンバードのビーム発射口から、エメラルド色の光が煌めいた。デルフが悲鳴を上げるように喚いた。変身が間に合うだろうか?いや、やるしかない!このままルイズ共々死ぬくらいならやってやる!サイトはブレスレッド状態のテクターギアを身に着けた左腕を掲げるが、一瞬早くジャンバードの光線がホーク3号を襲った。
勝った。今度こそ、伝説の使い魔をこの手で葬った。自分が、伝説を超えたのだ!!ワルドは勝ち誇った。伝説の使い魔ガンダールヴをその手に葬ることで、さらに自分の存在が高まったのだと思った。

しかし、それは大きく誤った認識だった。そして、ワルドもまたさっきのサイトと同様に一つ油断をしていた。

遥か彼方、アルビオンの方角から一機の飛行物体…ストーンフリューゲルがジャンバードとホーク3号の間に割って入る形で飛来した。

石像内の波紋空間の中で、シュウは鞘からエボルトラスターを引き抜き、赤き光を身にまとった。

「ぐ…うあああああああああ!!!」

その光が、ジャンバードの光線をかき消した。さらにその影響でホーク3号内にも変化が起こる。サイトの変身がシュウの機転で間に合い、ハルケギニアの双月を象徴する赤と青の光が空を照らした。
「ぬうう!!?」
ワルドは眩しさと突風のように巻き起こった衝撃のあまり、とっさに両腕で己の身をガードしたが、衝撃の方が勝っていたため、ジャンバードから振り落とされてしまう。ジャンバードを呼び戻さなくては。
「我がもとに戻れ、ジャンバード!!」
しかし、ワルドが高らかに命令したにもかかわらず、ジャンバードは反応しなかった。なぜだ!?シェフィールドのおかげで自分の命令通りに動くはずなのに、突然いうことを聞かなくなった。すると、一匹のガーゴイルがワルドの元へ飛来し、彼を捕まえることで地上への激突を阻止した。何とか助かったと安心しきっていたワルドだったが、ガーゴイルが女性の声で言葉を発してきた。
「さぞ驚いているようね、ワルド」
「その声は…ミス・シェフィールド!教えてくれ!あなたのお力『ミョズニトニルン』の力で起動したジャンバードが俺の命令を聞かなかった!なぜだ!?」
「簡単よ。ジャンバードの主導権を再び私のものにしたからさ」
それを聞いたワルドは、絶句する。シェフィールドはワルドにジャンバードの操縦謙を与えてくれた女だった。古代の遺物でもあるジャンバードの動かし方は常誰にもわからないが、シェフィールドはアンドバリの指輪と同様に、自分の思いのままに操る力を持っていた。
「クロムウェルと同様、お前ごときの代わりなど別の者にも勤まるのよ。我が主は常に退屈しのぎを求めている。お前は我が主を楽しませるためだけの駒。でも、これ以上は特に役に立ってくれることもないわね」
「何…!?」
「まだわからなかったのかい?クロムウェルもお前も、そもそもレコンキスタも存在自体、あのお方の…ただの『遊戯』でしかないの。まったく、トリステインの魔法衛士隊グリフォン隊隊長が聞いて呆れるわね」
ワルドは、衝撃を受けた。
なぜ、ワルドが卑劣な手段を使ってでもレコンキスタに降ったのか…その理由にはれっきとした理由があった。
それは、彼の亡き母が関係していた。



ワルドの母は、息子からも家族からも厄介者扱いされていた。
『ジャン、聖地を目指すのよ…』
そううわ言のように繰り返すあまり、屋敷の奥に押しやられた。
ワルドが十二歳になったある日、彼は部屋から出てきて狂ったように大騒ぎする母を連れ戻そうとし、階段上で騒ぎになった。うっとおしく思ったワルドが母を軽く突っぱねたその時、母は足を踏み外し階段を転げ落ちて首の骨を折って亡くなった。彼の父は『事故』として処理し、彼自身も『狂った母は既に死人同然だった』と言って自分を慰めようとした。だが、ワルドの心には、どんなに慰めても拭い去れない、母を殺してしまったと言う深すぎる罪悪感が刻まれた。それから彼は修行と、命のやり取りたる戦いに身を投じた。そうしなければ『母殺し』の罪に押しつぶされてしまいそうだった。
八年後、ルイズとの婚約が決まってすでに四年が経ち二十歳になった頃、彼は亡き母が遺した日記を見つけた。そこには、彼の運命を決めるに十分な、ある重大なことが記されていた。
『私はこの大陸に眠る恐ろしい秘密を知ってしまった。こんな事は誰にも相談できない。聖地に向かわなければ私達は救われない。私の可愛いジャン。母の代わりに聖地を目指してちょうだい。きっとそこに救いの鍵がある。この世界を、救うのよ』
彼は母が心を病んだのは理由があった事を知った。だが自分はそうと知らずに、母を心の弱い人間だと決めつけてしまった。罪悪感と、母への愛情を取り戻したワルドは、聖地を目指す事にした。母の最期の願いを届けるために。たとえそのために婚約者や祖国を裏切ることになっても。



なんだこれは…。自分が祖国を裏切ってまで果たそうとした信念が、ただの遊戯扱い。アルビオン貴族も、自分も単にチェスの盤上の駒でしかなかった。徐々に己が受けた侮蔑を理解し、激昂した。
「き、貴様…ふざけ…!!!」
「お前を利用したのは、我が主の気まぐれで起こしたこの戦争を面白いものにするための、『駒』として活用するため。でも、もう十分よ。そのままタルブの空の塵となりなさい」
しかし、その怒りは塵ほども届くことはない。話し相手であるシェフィールド本人を攻撃しようにも彼女の姿自体が見当たらなかった。…いや、すぐに彼の目に入った。シェフィールドは彼女に操作権限を戻されたジャンバードの上に立って、あざ笑うようにこちらを見下ろしていた。
ジャンバードの発射口から、エメラルド色のビームが、ガーゴイルのおかげで辛うじて浮いていたワルドに向かって放たれた。
「ぐわああああああああああ………!!!!」
ワルドの姿はその光の中に飲み込まれ、影も形もなくなった。
「汚い花火にもならないわね。さて…」
特にワルドの死に嘆くどころか、道端を歩く害虫を偶然踏みつけた程度にしか見なかったシェフィールドは、二つの光が降り立った場所を見る。



地上にはまだ怪獣が、サイトたちを食らうために残っていた。降り立った光が、怪獣たちを突き飛ばす。さらに、レキシントン号をつい先ほど食らいつこうとした円盤生物、シルバーブルーメがサドラ・ケルビム・ノスフェルの頭上に落下し、さらにもう一つ赤い光が降り立った。
赤い一人の一つが、人の形を象りながらルイズの乗っているホーク3号を、もう一つはシルバーブルーメに食われかけボロボロかつ真っ黄色の液体まみれとなったレキシントン号を下ろした。
「あれは…!」
「見て!ゼロよ!ネクサスも…それにまた、新しいウルトラマンまで来てくれたわ!」
シエスタ・キュルケ・タバサ・ギーシュ・コルベール…タルブ村の住人たち。そして彼らの元へようやく駆けつけたアンリエッタ率いるトリステイン軍は、現れた光の戦士たちの雄々しく、凛々しい姿に目を奪われた。



「デュワ!!」
テクターギア・ゼロ。

「シュワ!!」
ウルトラマンネクサス・アンファンス。

「イヤア!!」
そして、ウルトラマンレオ。


このハルケギニアのタルブ村の草原に、三体のウルトラマンが揃った。
 
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