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精神不安症

作者:黒方郁菜
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病棟生活

鳴海 「くそっ、彼奴力強いんだよ」

鳴海はN塔の広間に居た。

? 「鳴海、ちゃん?」

其処に誰かがやって来た。

鳴海 「あ?、詩音、どうしたんだ?」

詩音 「勉強終わったから休憩しに来たんだ」

詩音、精神科病棟N塔に生活している一人だ。

つまりは精神科患者だ。

鳴海 「へぇ、俺は今日はFreeだからな、ネットやりまくってたよ、コーラ飲む?、好きだったよな?」

詩音 「うん!、コーラ大好きだよ!」

詩音の目はキラキラいていた。

鳴海 「じゃあ、ほら、コーラにポッキー」

鳴海は自動販売機からコーラを取り出しポッキーを渡した。

詩音 「ありがとう!、鳴海ちゃん大好き!」

鳴海 「大袈裟だろ(笑)」

鳴海と詩音はお菓子を食べた。

ガッシャァァァァァァン

N塔に大きな音が走った。

鳴海 「この音って俺結構好きなんだよな」

詩音 「本当に!?、私は少し嫌だな、でも嫌って程ではないよ」

このN塔に響く音は誰かが暴れて物を投げた音だ。

この病棟は良く物音が響くのだ。

鳴海 「どっちだ(笑)、まあ良いや、つかこの前一人精神科監禁病棟に転院になったよな」

詩音 「あ~、あれかぁ、大変だよね、そう言えば楓も宣告されたって言ってたよ」

宣告とは_精神科宣告の略しであり、暴れる限度が有り、それを一定以上超えると監禁病棟行きを宣告されるのだ。

だが宣告されて一週間経つと宣告は除外されて患者の心も軽くなるのだ。

鳴海 「はっ!?、マジで!?、うわぁ、災難やなぁ…、俺だったらこもるよ」

詩音 「いやこもっちゃ駄目でしょ(汗)」

? 「あれ、二人共何やってるん?」

其処に誰かがやって来た。

鳴海 「あ、忍」

忍、性別男、此処精神科病棟患者の一人でN塔の一人である。

詩音 「忍君、楓君は大丈夫なの?」

忍 「嗚呼、引きこもってはいるが一週間保てば大丈夫やろ」

忍は自動販売機でコーヒーを買って椅子に座った。

鳴海 「一週間俺等でサポートするしかねぇのな」

詩音 「頑張ろうね!」

鳴海/忍 「「嗚呼」」

鳴海達は楓を支えると決心した。

鳴海 「あ、そういやあ俺今日の夜数学やる予定だった」

忍 「マジか、災難やなぁ」

鳴海はハァっとため息を吐いた。

詩音 「頑張ってね」

鳴海 「嗚呼、頑張るよ」

鳴海は再びハァっとため息を吐いた。

忍 「まあそんなに内気になるなや」

鳴海 「なるなって仕方ないじゃんか、ハァ」

鳴海はグテェーっと寝そべった。

詩音 「ね、寝ないで~」

鳴海 「矢駄~」

鳴海は詩音の声を無視し寝そべったまま欠伸をした。

 
 

 
後書き
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