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オズのカエルマン

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第七幕その三

「似てるから」
「通じるのね」
「そうなんだ」 
 こうお話するのでした。
「それで西部劇の撮影も出来たんだ」
「そういうことなのね」
「それにスペインは西部劇の場所みたいなところも多くて」
「西部劇の撮影も出来ていて」
「だから出来たんだ」
「そうなのね」
「うん、マカロニ=ウエスタンも出来たんだ」
 神宝はこうお話しました。
「あの国でもね」
「イタリアの西部劇ね」
「それはそれで面白いよ」
「神宝って西部劇にも詳しいのね」
「面白いから観てるんだ」
 神宝の趣味の一つなのです、そして。
 そうしたこともお話しているとです、カエルマンが五人に言いました。
「まあネイティブの人達は敵役であることが多いけれど」
「映画ではですね」
「けれどオズの国ではね」
「オズの国の住人ですね」
「とても正直で心優しいね」
 そうした住人の人達だというのです。
「というか映画は映画だから」
「そういう風に作ってるんですよね」
「そうだよ、そろそろ着くから」
 そのネイティブの人達の集落にというのです。
「楽しみにしておいてね」
「ほら、草原に出たよ」
 ここで魔法使いも五人に言いました。
「草原に出たということはね」
「そろそろですね」
「集落ですね」
「そうだよ、集落と言ってもいいし村と言ってもいいし」
 そのどちらでもというのです。
「どちらにしても近いよ」
「そういえば」
 ギリキンのl国の紫の草原の中に入ってです、神宝は遠くにバッファローの群れを見ました、アメリカのプレーリーにいる彼等をです。
「バッファローもいますね」
「プレーリードッグもいるよ」
 ジョージは少し近くにこの動物を見付けました。
「ここはプレーリーだね」
「そうだね、ただ」
「ギリキンの国だからね」
 そのバッファローやプレーリードッグ達は紫色でした。二人はこのことに首を頷かせてこうも言うのでした。
「紫だね」
「その色はね」
「コヨーテもいるけれど」
 ケーキはこの動物を見付けていました。
「紫ね」
「やっぱりギリキンの国ですね」
「ここはそうですね」
「そうよ、草原の動物達もね」
「じゃあネイティブの人達の服も」 
 神宝はこのことを察しました。
「やっぱり」
「紫だよ」
 カエルマンが神宝の疑問に答えました。
「彼等の服もね」
「やっぱりそうなんですね」
「そう、だからね」
「そのことは頭に入れておいて」
「行こうね」
 こうしたお話をしつつでした、皆で魔法使いとカエルマンの案内の下進んでいきます、暫く歩いていると草原の向こうからです。
 紫の馬に乗った紫のネイティブの服にです、頭には一本の鳥の羽根やはり紫のそれがある人が来ました。
 お肌は褐色で日に焼けている感じです、顔立ちは何処か恵梨香や神宝達に似ています。その人が一行の前に来て言ってきました。 
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