| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

エターナルトラベラー

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二十九話

さて、魔法を知ってしまったからはなのはは御神流の修行と平行して魔導師としての修行もしています。

勿論講師は俺だ。

あの後あっさり俺とソラも魔導師だということがなのはにばれました。

というかレイジングハートがばらしました。

首から下げているルナを見れば直ぐに解ったそうです。

さてここまで原作を逸脱して行っているが更に変更されたのが魔法の術式だろうか…

最初は円形の魔法陣のミッドチルダ式の魔法だったのだが、「お兄ちゃん達と一緒がいい!」という理由で近代ベルカ式の魔法に乗り換えてしまいました。

なのでなのはが魔法を使うときに現れる魔法陣は三角形の魔法陣です。

しかも砲撃も得意ではあるのですがどちらかと言うと接近戦を好む戦いぶりです。

バインドで拘束した後にチャージショットを撃つくらいなら近づいて切る!だそうです。

勿論俺はディバインバスターやスターライトブレイカーを教えましたよ?

しかし、実戦形式の訓練で使ってみた所チャージ時に隙があるディバインバスターは撃つ前に潰される(潰したのは俺だが)は、スターライトブレイカーは移動しながらは打つ事が難しいなどの欠点が浮上。

挙句の果てには誘導弾、ディバインシューターすら誘導性なんて無視、速度重視で拳銃の速さほどを数を打ち出す方が効果的だという始末。

…まあ、銃弾を避けることが出来る御神の剣士に誘導弾はのろ過ぎるから仕方が無いのだけれど。


その結果レイジングハートに魔改造が入りました…

付いてなかったカートリッジシステムを取り付け(なぜかリボルバー型でとお願いされた)材質を一新。

最早最初の面影はカラーリング位しか有りません。

基本は槍型なのだが、ツインセイバー形態も取り入れています。

バリアジャケットも大幅に改善されて、なんていうか、まあ…ぶっちゃけリオハート。

まあ、似合ってるからいいんだけど…

その結果、なのはは原作開始あとわずかと言った小学三年生の春…神速を使える上に魔導師として空戦までこなす化け物に魔改造されてましたorz

更にいえば剣士として軽く恭也さんの上を行ってます…

俺やソラ、母さんが神速(瞬間的に自らの知覚力を爆発的に高める技術)…まあ俺の場合は写輪眼も使っているけれど…それを使いながら常人では知覚できないような速さで打ち合いをしていたのだが、それに付いていけなかったなのはが母さんに教えを乞い、影分身での修行もさることながら本人の多大の努力により見事に神速を会得、ぶっちゃけ念で自身を強化できるなのははガチで戦ったら高町家最強です…

恭也さん?いやいや膝の壊れている恭也さんでは神速使ったなのはに勝てませんよ?

士郎さんなら経験の差で負けるかもしれませんが、なのはは念が使えるんです…打たれ強い上に自身の攻撃は念で強化されているのだ、相手の獲物をへし折った上で致命傷ですよ?

あ、そうそう。流石になのはが御神流を習っている事は士郎さんが復帰して家庭に戻ってきた頃に即ばれましたよ?

なので最近は兄、姉、父親と一緒に稽古することもしばしば。

なのはが幼い割には覚えが良いのを複雑そうに見つめている士郎さん印象的でした。

まあ、念や魔法のことは秘密だと口をすっぱくして注意しているし大丈夫かな?

なのはの性格的な部分はどちらかと言うと「とらハ3」のなのちゃんを少し甘えん坊にした感じ。

ただ甘える対象が実の家族ではなくて俺達親子だと言うのが多少問題だけれども。

なのはは俺や母さんには結構わがままを言ってきたりするし、喧嘩や言い争いなんかもしょっちゅうだ。

しかしその反面、桃子さん達には少し遠慮してしまう。

まあ、幼少のころ、一番構って欲しいという期間をずっと俺達家族と過ごしてきたのだ、それは致し方ないことだろう。




さてそろそろ原作開始の時期である。

が、しかし。不安材料は魔改造なのは様…

もはや原作通り初戦でフェイトに負けるなんてありえないレベルです…どうしよう…


「黒い毛玉の妖怪?」

「うん、今学校でかなりの噂になっているの。夕方人気の無い道で何人か襲われたみたい」

なのはがいつものごとく内で朝食を食べていた時にそんな話題が出た。

と言うか最近殆どうちで食べてないか?

「それは怖いわねえ。襲われない様に注意しなさいねソラちゃん、なのちゃん」

と、母さん。

「私もクラスでそんな噂を聞いたよ」

と、ソラ。

「て言うか、ソラたちなら返り討ちだろうに…」

「アオ?」

「おにいちゃん?」

笑顔でプレッシャーを掛けてくるソラとなのは。

「ごめんなさい…」

耐え切れずに俺はなのは達に謝った。

「まあ、それはいいんだけれど、最近なのは、内に入り浸りになってないか?桃子さんとか寂しがっているんじゃ?」

「そうね、私はなのちゃんが泊まりに来てくれたほうが嬉しいのだけれど、やっぱり寂しいと思うわ」

母さんも俺の言葉に同意する。

「…えっと、なんか最近凄く強いライバルが現れる予感が」

フェイトですね、わかります。

「それと内に泊まるのと何の関係が?」

「あらあら、あーちゃんは解ってないのね」

「?何が?」

素で返す俺に呆れ顔の母さん。

「はぁ…だめだわ、なのちゃん。もっと頑張らないと」

「…はい」

母さんの言葉に盛大にため息を吐くなのは。

「でもまあ私もここの所不穏な空気を感じるから、あーちゃん」

「何?」

「今日からしばらく放課後はなんちゃん達を迎えに行きなさい」

「え?お兄ちゃん迎えに来てくれるの?」

「な!?なんで!?」

「行きはスクールバスだけれど帰りは徒歩だもの、心配だわ」

行き成り自分の名前を呼ばれた久遠が食事を中断して此方を向いた。

「なのちゃんもあーちゃんの方が嬉しいでしょう?」

「うん」

満面の笑みで答えるなのは。

その笑顔に負けてしまった俺はしぶしぶ向かえを引き受けたのだった。


放課後、俺はなのはを迎えに聖祥大学付属小学校の校門前まで来ている。

ついでに言うが俺は今14歳海鳴中央の二年生だ。

なので校門前で待っているのだが行きかう人たちの視線が痛い。

今日は久遠も一緒なので尚更だ。

その視線に耐える事数分。

「お兄ちゃーん、くーちゃーん」

「アオ」

と、勢い良く走り寄ってくるなのはとソラ。

「おう、迎えに来たよ」

「ありがとー」
「ありがとう」

ポフッと俺の腰に抱きつくなのは。

「なのは、ずるい」

「えへへ~」

ソラの抗議を受け流しながら抱きつくのを止めないなのは。



俺達は四人で海岸通りを徒歩でなのはの家に向って帰宅する。

三人が談笑しながら俺の前を歩いているのを眺めていると、前方に黒い毛玉が浮遊しているのが眼に入った。



なのはが気づき指を挿すと、それにつられて俺達の視線も移る。

「あの黒いまん丸なのはなんでしょう?」

なのはが指差した先にいる三メートルほどの巨大な何か。

「も、もしかしてアレが?」

ゆらゆら揺れているように実態があやふやなこの世界には居るはずの無いもの。

真ん中にあった獣のようなまぶたが開き此方を睨んでいる。

Gruuuuuuuuu

低く唸ったかと思うとその体に似合わず高速で一直線にこちらに向って突っ込んできた。

『ディフェンサー』

俺の胸元で待機状態のソルがすぐさま進路上にシールドを展開する。

ドガッと衝突音がした後にシールドを爆破して押し返す。

その隙に。

『スタンバイレディ・セットアップ』

一瞬の発光のあと、俺の服装が変わる。

ソラとなのはも見合わせて頷き。

「レイジングハート」
「ルナ」

「「セーートアップ」」

すぐさま二人も臨戦態勢に移行する。

そして俺はすぐさま結界を展開して時間の流れをずらす。

これで一般人に被害を出す心配はないし、化け物を結界内に閉じ込めることに成功した。

『サンダースマッシャー』

「ファイア」

迫り来る毛玉にソラがサンダースマッシャーを放ち牽制。

「ソラちゃんナイス!はぁっ!」

なのはは縦横無尽に飛び回りながらも一気に毛玉に飛び入っていって一閃。

「俺達何もすること無いな」

「くぅん」

側に居た久遠に愚痴りつつ、戦闘を眺めていると、切り裂かれた毛玉は霧散して、中から青い菱形の宝石のような物が三つ現れた。

「なんだろう?この宝石」

なのはは手に取った宝石を物珍しそうに眺めている。

「お兄ちゃん、これなんだか知ってる?」

「いや、知らないよ」

知ってるけど、言える訳無い。

【アオ、本当は?】

【…ジュエルシードと言う古代遺産。願いを捻じ曲げてかなえる危険な宝石。それ自体にも高密度の魔力が宿っているから取り扱いを間違えると世界が滅ぶかも】

【………本当に?】

【本当に…】

さて、そのジュエルシードはどうしようかね?

つかユーノはどこに行った?

念話が届いてきてもいいはずなんだけど?

その時の俺は失念していた。

家の敷地を囲むように今は亡き父さんが微弱な結界を張っていた事。

そのユーノが念話を飛ばしてくるであろう日の夜に、なのはが家に泊まりに来ていた事を。

さらに言えば、なのは達とは昼間でも割りとしょっちゅう念話をつないでいるので、微弱な広域念話は繋がりにくくなっていた事を。



side ???

さて、とりあえず自己紹介をしておく。

俺の名前はエルグランド・スクライア。

気軽にエルとでも呼んでくれ。

この名前で気づいた人もいるかもしれないが、そう俺はどうやら『リリカルなのは』のスクライア一族に転生したようだ。

転生した当初は驚きもしたけれど、その後の歓喜の猛りぶりをどう表したら良いか。

だって『リリカルなのは』は前世で凄く好きな作品のひとつだった。

もちろんその主人公達も。

神様、この世界に転生させていただいた事を心から感謝します。

しかもどうやら俺はユーノと同年代、つまりなのはと同い年という事だ。

それを確認してからの俺はどうなのは達に関わっていこうかあれやこれや考えた。

しかしまあ、ここはユーノの代わりに俺が地球に行くしかないっしょ!

ジュエルシード発見の知らせを聞いて俺はついに原作開始を悟った。

むふふふっ

ジュエルシードの届出の役をユーノから無理やりぶん取り、いざ次元航行船へ乗り込む。

そして予定通りプレシアに次元跳躍攻撃を食らい、地球へとジュエルシードが散らばっていった。

まさに計画通り!

後は原作通りに丸い奴に魔法をひと当てしてフェレットになって助けを求めれば完璧。

インテリジェントデバイスも自分用となのは用の二つを準備した俺は勝ち組。

俺の魔力はSSSオーバー。ぶっちゃけこの丸いのに負けるはず無いと思ったのだが、…魔力結合がうまく行かないとかね。

そんな所はユーノを真似たくなかったんだけど仕方ない。

数日もすれば適応するだろ。

さあ、後は広域念話をするだけだ!

【助けて…】

ふっふっふ!これで後はこの俺を助けになのはが…

夜が明け、日が昇り、日は傾いて、もうすぐ夕方だ。

あれ?来ない?

一日待ってみた。

しかし来ない。

あれれ?

おかしいな、もう一度念話で呼んでみようか。

【助けて…】

ガサッ

茂みが揺れる音がする。

お?ついに来たか!我が麗しのなのは様。

さあ、この怪我をしている(ように見える)俺を動物病院まで運んでおくれ!

ガサガサッ

ハリー、ハリー。

もう我慢できないぜ!ちょっとくらい覗き見るのはOKだろう!

三次元のなのはの顔はどんなだろうか。

期待に胸を膨らませて首をひねるとそこにはなにやら凶悪な様相をした化け物が口を開けていた。

「なっ!」

助けを呼ぶ声を上げる暇も無く俺はその何者かに捕らわれたのだった。

side out 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧