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詩集「棘」

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君、想う この夜に




ここはまだ 櫻も咲かない寒さの残る 四月の夜
星影も無い深淵の闇だけが
ただ そこへ佇んでいるだけ

この声は誰にも届かない
一人 部屋の中…sigh…
取り留めのない考えに いつしか
がんじがらめになってゆく…

ねぇ…僕は必要ない?
呟いた声は…胸を裂いた

君、想う この夜に
思い出だけが輝いて
心の中 散らばってく
僕は不器用に拾い集め
愛しくそれを抱きしめた


煙草の火 紫煙の模様
突然襲う 君への感情
朝焼けの刺すような光だけが
ただ 醜い心を写し出す

この想い 君には届かない
僕は空見上げ…sigh…
我が儘な僕の心は いつしか
絶望に囚われてゆく…

ねぇ…君に会いたい…
呟いた声は…心を壊した…

君、想う この夜に
君の幻 追いかける
でもそれは 手にできない願望(オモイ)
君を抱きたい この欲望
儚い自分を抱きしめた…

君を想う この夜に
思い出だけが輝いて
虚無の中 散らばってく
僕は不器用に拾い集め

愛しくそれを…抱きしめた…



 
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