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千年の魂.

作者:風雅 迅
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第二シーズン〜時空大冒険〜
第六章 【Douglas of the attack】
  第五話 《翼撃兵団出陣》

 
前書き
千魂ターイム‼︎‼︎

荊・・・あっちで言うとでっかい奴の首の近くのあれをあれする刃
立体ロケットベルト・・・うん、そう、あれ

ダグラスは、種類によってTシャツのデザインが異なる、眼球くんだって、目玉模様のTシャツを着ている、着ているかどうか分からないけど 

 
柵外-ストレス区

迅「行くぞ、空音!連携だ!」

迅は、そう言って、ダグラス三体、------右から12、14、19m級------の進行方向の先で、剣を構える
空音は、それを確認すると、ダグラスの頭上に跳び、右手で刀、左手で荊を抜く
ダグラスは、三体横に並び、激しい砂埃をたてながら走っている

空音「いいよ、迅くん!
殺っちゃって!」

迅は、その言葉を耳にして、かすかに口を笑わせると、剣を振った

迅「殺っちゃいまあぁぁぁぁぁぁぁあっっっっっす‼︎」

ザンッ!ザザザザン!

迅は、高速でダグラス三体の足下を駆け抜ける、そして、迅が剣を振りながら通った地面には、風が残っている
迅の剣は、適確にダグラスの足をとらえ、迅が剣を鞘に収めた頃には、ダグラスは、三体とも、地面に倒れていた

迅「空音!後は、よろしく!」

そう言って、迅は、空中の空音に声をかける
声をかけられた空音は、刀の重さを上手く使って回転しながら、倒れて狙いが着けやすくなったダグラスの旋毛に向かって、荊の刀身の部分だけを取り外し、回転の力を上乗せして放つ
空音が、放った荊の刀身は、吸い込まれるように、ダグラス三体の旋毛にヒットし、たちまち、ダグラスの変木(ダグラスツリー)へと姿を変える
空音は、それを確認すると、地面に着地し、迅の方を見た後、迅の方へ跳んで近づき、ハイタッチをする

パンッ!

少し緑が増えた気のする広野に、ハイタッチの音が響いた
しかし、響いたのは、ハイタッチだけでは無かった

貫「てめぇぇぇぇぇえら‼︎何ッッッ回言やぁ分かんだよ‼︎二人だけで柵外に出るな!なんかあってからじゃおせぇんだよ!
そして、もう一つ、会議をすっぽかすな‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」

迅は、怒り狂う貫を苦笑いでなだめながら、言った

迅「いやぁ、悪りぃ悪りぃ、でもよ、あんな狭い柵の中じゃ俺らの愛は、収まりきれねぇからな」

貫は、その台詞を聞いて一瞬、頭の機能が停止した、しかし、当の本人とお相手さんは、引っ付いてからうざいほどイチャコライチャコラとしている

貫「もう、帰ろう、、、、、」

そう言って、貫は、ひとりとぼとぼ帰っていった














その日の夜

-会議室-

この時代には、電気が通っていないため、ガスによってついた炎が揺れながら、会議室を照らしている、あまり明るくないが、会議には、支障がない

エレダン「これより、第37回柵外遠征事前会議を開始する」

エレダンが、言うと他の兵士たちも頷く、会議に出席しているのは、エレダン、リヴァイア、迅、カイン、貫、空音、緑の長いマフラーを巻いた女、顔が女のような黄色のオカッパヘアーの男、そして、幼さを感じさせながらも鋭い目つきの少年、後は、その他同行する6つの班の班長

エレダン「以前までは、このようなことはしていなかったのだが、今回、みんなをここに集めたのは、他でもない、いつもとは、違うからだ
今回は、もう、ダグラスたちと決着をつける、その作戦の都合上、参加する班も少数精鋭部隊で構成した」

そこまで、話した後エレダンは、一旦説明をやめて言った

エレダン「さて、ここからは、聞いてないと作戦に支障が出る
起きろ、ソウルナイトの諸君」

貫「へ?」

貫は、突然自分たちのことを言われて驚いて、他の三人を見る
その光景を見て貫は、納得し、呆れた

迅「zzzZZZZ」
カイン「zzzZZZZ」
空音「zzzZZZZ」
貫「おめぇらもう寝てたの⁉︎」

エレダンも呆れた顔をしながら迅の体を揺する

エレダン「おい、起きろ、会議が進まないだろ!」

すると迅は、目を半開きにして顔を上げた

迅「んぁ?もう朝?」

貫「んな、わけねぇだろ‼︎」

エレダンは、全員が起きているのを確認して、話を続けた

エレダン「今回の、柵外遠征は、前にも言った通り、ダグラスたちと決着をつける、まずは、何故、こんなに急にダグラスたちと決着をつけると言いだしたかを教えよう、リヴァイア頼む」

エレダンは、そう言って何か紙切れを持ったリヴァイアに、説明するように指示した
リヴァイアは、それに頷くと席を立ってみんなが見やすいところで紙切れを広げた
手紙か何かであろうか、片手で違和感無く持てる大きさだ

リヴァイア「昨日、この紙切れが届いた、俺たちも驚いたのだが、この紙切れに書いてある内容は、全て、ダグラスのことだ
しかも、俺らの知らなかった情報まで、大量に書かれている、、、
その中に、《ダグラスの変木(ダグラスツリー)の森》に関する情報があった、ここが、今回ダグラスたちとの決着を決着をつけると踏み込んだ理由だ
この紙切れには、ダグラスツリーの森の最深部にダグラスたちが産まれる源が、あると書いてある、つまりここを叩けば、ダグラスが増えることを防ぐことができる」

そこに、貫が質問した

貫「ちょっと待ってくれ、確かにその情報は、ダグラスを根絶やしにする、一番早い方法かもしれない
でもそれも、その情報が本当ならだ
兵長、その情報の提供者は誰ですか?信頼できる者なんですか?兵長たちですら知らない情報を知っているのは、普通、不可能だと思うんだが、、、」

リヴァイアは、この質問を予想していたかのように答えた

リヴァイア「確かに、その質問は、まともな奴なら一番気になるところだろう
率直に言おう、提供者は、分からない、だが、この情報の正確性は、間違いない、俺らが持っている情報とも矛盾なく一致した」

貫は、少し深く質問した

貫「しかし、兵長たちよりも上の連中なら、そのぐらい可能なのでは?」

リヴァイアは、再び頷き、別の紙切れを取り出して言った

リヴァイア「これは、昨日の眼球くん戦の報告書だ、この通り、そこのアホ(迅、カイン)が書こうとしないので、まっさらであり、上に提出できていない、つまり、眼球くんの最新情報を知っているのは、そこのソウルナイトたちと、俺とエレダンだけだ
しかし、この紙切れの内容を見てみると〈眼球くんの特徴3-覚醒した時一番最初に見たものを、息を絶やすまで襲い続ける〉というものがある、どうだ、一番最初に見られたはずのカイン君」

カインは、眠そうに机に、べったり体を落としながら言った

カイン「あぁ、確かにそうだな、あのやろう、俺ばっかり狙いやがって、思い出すだけでも腹がたつぜ、目○親父のくせに、、、」

貫が、疲れた声で言った

貫「お前は、なんでそんなに違和感無く、モザイクを発動させるんだよ、お前モザイクの意味分かってる?モザイクが無かったら問題になるからモザイクはあんだぞ?」

カインは聞こえないふりをしている、いや、寝ていた

貫「ダメだなこりゃ」

リヴァイアが様子を見て話を続けた

リヴァイア「まぁ、これでこの情報の信憑性は伝わったはずだ、そこで、、
次は、作戦の内容だ、エレダン」

エレダンに、みんなの目線が映る、迅とカインを除いて、、、、

エレダン「まず、今回、少数精鋭部隊をとったわけだが、理由は、食料と、移動の効率性を図るためだ、実際、基本ダグラスと戦闘をするのは、特別作戦班だけだ、他のものは、食料を運んだり、作戦におけるサブを務めてもらう
そして、ダグラスツリーの森に至るまでの移動方法だがソウルナイトたちとリヴァイアが、食料班やその他を囲みながら一気に走る方法で行く、途中でどこかの部隊が欠けても立ち止まるな、気持ちは分かるが、それで作戦が失敗すれば、それは無駄になってしまう、だから、作戦のことを優先してくれ
そして、ダグラスツリーの森につき次第、特別作戦班は、最深部を目指して森へ突入する、その間、サブは他のものが中に入らないように警備に務めてもらう、そして、ダグラスの根源を叩き次第、応援を呼び、ダグラスを全滅させる」

エレダンはそこまで言うと、席に着き、落ち着いた声で言った

エレダン「作戦決行は、明後日だ、それまでに同じ班の連中と連携を確認しておくように
次こそは、結果を出すぞ、、、、」

全員は、それに頷いた


こうして会議は、幕を閉じた















次の日、早朝

迅は、柵の上に出て景色を見ていた

迅「あ、」

迅は、柵に座りながら、突然間の抜けた声を一人出した

迅『ダグラス、全滅させんのは良いけど、どうやって元の世界に帰るんだ⁉︎』

 
 

 
後書き
To be continued、、、、

柵外遠征が近づく
その時、迅が思った謎、『どうやって帰んの』ということ
迅たちは、ダグラスを根絶やしにできるのか、時空や歪みはなおるのか
迅たちは、帰れるのか⁉︎

次回 《逆立ちって難しい》 
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