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『自分:第1章』

作者:零那
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『喧嘩』

ユウに小遣い減らすって言った。
減らすってゆうか、正規の3万以上は渡さんって決めた。
何だかんだでカナリ渡してたから。

あとスロット禁止。

今迄兄貴に渡してきた額を考えれば当然やと思う。
ユウはキレた。
俺がそんな金借りるわけ無かろうが!!って。
解らんよ、人間ギャンブルにハマったら変わるらしいし。

金の事でいちいち揉めたく無かったけん聞くのも嫌で言われるがまま今迄渡してきた。
なんぼ渡してきたんか聞かれて、軽く数百万って言った。
ほなキレて兄貴に電話してた。

金は返って来ん。
んなもん解っとる。
要は零那がユウを信頼してなかっただけ。

ユウは気付いてた。
兄貴と零那の関係に。
知ってて知らんフリしてた。
零那もそれに気付いてた。
でも、互いに触れることは無かった。
夫婦関係に溝があったから。
それでも『最終的に俺が居る』ってユウは言った...
素直に喜べん零那。
歪んだ関係...
歪んだ...愛?

本気で嫌いなワケじゃない。
不満があるのはお互い様。
ギクシャクした関係で夫婦になるべきじゃ無かった。
母子施設とかで産めば良かった?
結婚したんが間違い?
でも、ユウは零那が必要やから離婚に応じんかった?
娘の為?


『好きやけんにきまっとるだろ!』

そう言ってるユウにも、どぉせ母親の方が好きなくせに!とか思ってしまう。
醜い嫉妬心。
しかも嫉妬相手が母親とか笑える。
ええ迷惑。

零那の意地も強かった。
男に甘えるのとか嫌やし。
しかも甘いこと言われて泣いてしまうとかキショイ事は出来ん。
素直じゃ無いし可愛げも無い。
この態度が更に話をややこしくするんよなぁ...

お互いなんとなく謝って、この件は済んだ。

零那は、兄貴と二度と連絡取らん。
金も渡さん。

ユウは、スロット行っても良いけど小遣い範囲内で遊ぶ。
飲み会やら何やら、交友関係の場に行くときは、言ってくれたら充分な額は渡す。

お互い、そんな約束を交わした。

 
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