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『自分:第1章』

作者:零那
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『パニック』

ふと、お酒強いか聞かれた。
無言で目を見た。
口だけが笑ってる。

『そんな見つめんといて!酔ってる?』

『あ、いえ、酔って無いです』

『俺チョット酔ったわ...30分程経ったら起こして!寝るわ。シッカリ食べて飲んどき』

杞憂か...
何なんやろ...
でも血が騒ぐ。
恐怖心も...
苛々も。
わけわからん。


30分後、起こしにベッドに向かう。
刺される覚悟で至近距離に。
起きんかった。
体揺すって声掛けて...
怖かったけど軽くホッペ叩いたりした。
息してない?
手首の脈も取れん。
ちょっと待って?
なんで?
もしかして捕まる系?
殺してもないのに?
パニック。
指が動いた気がした...
なんなんほんま。
怖い。
やばい。
涙出てきた。
どしたらええん?
死んでる?
死んだフリ?
何故?
なんなんこの人。
目的は?
とりあえず店用の携帯取りに。
ベッドに背中向けた瞬間、客に引っ張られた。
本気で怖かった。
気持ち悪かった。
普通にキレた。
ふざけんな!って暴れた。

 
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