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『自分:第1章』

作者:零那
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『皆と再会』

楽しみ過ぎて心臓バクバク!
ユウにチカラ抜けって背中叩かれた。
スタスタ入るけんタイミングが...

涼君がトイレから戻って来て『一緒に入ろ♪深呼吸してチカラ抜いて♪あとは酒入ったら平気やろ?』って。
涼君はホンマ優しい。
一緒に入ったら、涼君も一緒に『おかえりクラッカー』浴びた。

皆の『おかえり~♪』って言葉に感動した。
何気なく言ってるんだろうけど、零那にとっての『おかえり』は凄く特別で、凄く嬉しい言葉やけん涙が...
涼君が拭ってくれた。

皆が『おいおい零那さん取られるぞ~』ってユウを煽る。
涼君も『取ろっかなぁ~』って乗る。
『はいはいどぉぞ』って素っ気ないユウ。
涼君が『いつものユウに戻ったね』って。
零那は『妬かしたる』って言って少しユウを睨んだ。
『ほんまやな!ユウは零那さんに対する態度を反省せないかんわ』って、涼君が少し怒ってた。

他の友達は、急に仲良くなってる涼君と零那に不安を感じたらしく、樹に迫った。
説明された皆は納得した。
ヒー君がユウに説教。
根がくそ真面目で頭も賢いヒー君。
理屈っぽいとこ有るけど曲がったことが大嫌い。
深い話しはとことん話してた。
真面目が故に真剣さ故に、空気読めず?敢えて?説教する事も多かった。

でもそれは皆が受け入れてる。
こんなヒー君、実はごっつおもろい。
皆がそれぞれを受け入れた良い関係の友達。

友達に恵まれてるユウ。
自分の事も仲良く接してくれる皆...
それが凄く幸せやなぁって。


『ユウの女やけんって仲良くしてるわけやない。最初はユウの女ってゆうので興味あったけど、逢って話したらユウの女としてやなくて零那さん自身との関わりを大事にしたいって思った。やけん皆、零那さんに逢いたいし楽しいと思うんよ。』


凄く凄く大事な財産やなって。
皆を大事にしたいって想った。
そんな大事な友達に囲まれて嬉しくて楽しくて幸せでめっちゃ飲んだ。

しかも選曲が皆と出会った頃くらいの歌ばっかりで、思い出が蘇る。
泣かされっぱなし。
涼君が『みんな零那さん泣かそ思てわざとだろ~』って言ったら皆が『バレた?』って意地悪そうに言った。
わざとか...
なんか悔しかった。
もう泣かん!
最後に皆が『零那さんに♪』って、ケツメイシのトモダチを歌ってくれた。
堪えきれず涙溢れ出た。
幸せ過ぎて離れたくない。
もっとズット一緒に居たい...


『涼君も帰るん?』

『一旦制服脱がな補導されるしまた逃げないかんなるやん?』


『あはは♪確かに!前みたいになったら大変やもんね!着替えたらすぐ逢える?』

『うん!てか、じゃあ俺んちおいで!で、一緒に行こ?』

涼君ちが一番近い。

『かまんの?』

『かまんよ♪ユウに話してくる!』

戻ってきた涼君が言う。

『皆、着替えたら俺んち来ることなった!一緒に皆待ちよこぉや♪』

『うん♪ほな零那先支払いしてくる!』

『俺も出す!』

『えーよ!皆マダ騒いでるし...またすぐ逢えるなら嬉しいし、おごらせて♪せやから一旦解散しててや♪』

『...わかった』

『ありがとぉ♪』


支払い済んで外行ったら皆居った。
ユウが『おまえ払ったん?』って。
『おごらせていただきました』
皆が口々に、出すよ!なんぼ?って言いながら財布出す姿がおもしろくて笑ってしまった。
お金は要らんって言った。

『夜、前みたいに遅くまで一緒に居れる?』

『勿論!!』って皆が言ってくれて、ごっつい嬉しかった。

『じゃあまたあとでっ!!楽しみに待っとく♪♪♪』

涼君の後ろに乗ってコンビニに向かった。
結構飲んでたから皆酔ってたし。
大量に買ってたのもすぐ無くなって注文しまくりやったからなぁ...
みんな大丈夫かな...


コンビニ到着。

とりあえず皆のタバコと飲食物と、漫画...

『零那さん買い過ぎ買い過ぎ!カゴいっぱいやん!』

『いっぱい居るんやし普通やろ?余っても困るもんちゃうやろ?』

『そりゃ困りはせんけど...むしろ嬉しかったりするけど悪いわぁ...』

『えーやん♪楽しい嬉しいやし今だけやん?こんな風に一緒に騒げるの...零那は今を大事にしたい!!あかん?』

『...零那さん...子供みたいやで今♪コッチのが素なんやろ?猫かぶってた?』

意地悪そうに言ってくる。

『零那いっつも素やし!でも多重人格やからなぁ...』

『確かに!零那さん真面目なときとハッチャケるとき極端やしね♪可愛いときも怖いときもあるし♪』

『それ人格関係ないし!涼君も似たようなもんやんか♪』


ぐだぐだ酔っ払いがジャレ合いながらも涼君ちに到着。
涼君は部屋に直行。
零那は...お母さんが料理する姿を見て、一般家庭では夕飯時なんやと気付く。

『おじゃまします。はじめまして...零那と言います。こんな時間にすみません!えっと...後からマダ何人も来るんですけど大丈夫でしょうか?』

お母さんが答える前に涼君が着替えて出て来た。

『みんな来るけん。たぶん一時間くらいで出る思うけど、かまん?』

『かまんよ♪』

お母さんが零那に言う。
『はじめまして。うちの子の友達は、いい子ばっかやけん気にしてないんよ。ゆっくりね♪』

『...すみません。ありがとうございます...』


 
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