| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『自分:第1章』

作者:零那
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

『シノギ用の会社?』

社長、顔も体型も小藪に似てる。
言葉や態度はヤクザそのもの。
事務所入ってきた時点で皆...速攻でズラーッて、綺麗に整列しての挨拶。
話す事も拘る事もヤクザ。
皆言うてた。
此の会社、ヤクザのシノギちゃうかって。
皆も、上の会社に関しては未知の世界らしい。


松山の社員は街頭調査はせん。
2年前位迄はやってたらしい。
でも、噂が広まって、良くない方向に向いて自粛したらしい。


仕事はアポ取りと人脈作り。
つまり、此処の社員は出会い系をフル活用。
現代みたいにSNSが氾濫してなかった時代。
寮の御姉様方が『携帯貸してみ』って、安全なサイトを登録してくれた。
『どんだけ逢わずにメールを長く続けられるか』が大事って。
此処は毎日寮ごとに集団帰宅。
徒歩で30分位の道程。

その時、話を聞いた。
仕事の為にメールを続ける。
次に繋げる為。
社員や客に誘うタイミングは難しい。
自己判断厳禁。
情報リストの更新して上と相談。

逢うと決まれば此処に来て貰うらしい。
社員で説明できんことは上がする。
客に関しては、キャンセルするような人はあかん。
必ず来てくれるのが第一条件。


招待状は必ず手渡し。
渡す日はワゴン車で皆で廻る。


なんとなく解った。

要は、出会い系で男騙して、メールだけで良い関係を保つって事?

ん~...此が仕事?
でも、するしかない。
悩んだ...。
メールは半分するフリしてただけ。

 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧