「銀河英雄伝説~悪夢編」の感想


 
良い点
ココアさんが抱いていた、アンネローゼへの思いの丈を想像するほどに涙が溢れてくる
 
コメント
どうしてアンネローゼにガードをつけなかったんだろう?って考えてみたんですけど、ココアさんの立場になってみるとつけたくてもつけられなかったのかな
そもそも平民から貴族に戻った以上は、伯爵家の家門に相応しいだけの警備状況があったはずですし……
そこへ憲兵隊や装甲擲弾兵まで加えるのは如何にも過剰に見えますし、仮にニーズの上で過剰でなかったのだとしても特別扱いと見られることは避けられない
それじゃあ離婚までした意味がない

ココアさんはアンネローゼに「皇帝の寵妃」でも「最高司令官の妻」でもない、権力から離れて「ただのアンネローゼ」に戻って欲しかったし、もっと野暮な推測をすればそこからもう一度出会って結ばれたかったんだと思います
きっと悪夢編のココアさんはシリーズ最高峰のロマンティストだったんですね

無惨に破壊されたアンネローゼへの愛情ですが、これが如何なる形に屈折してラインハルトへ投射されることになるのか……
こういう風に考えていると続きが楽しみなような、それを上回る恐怖が湧いてくるような、そんな気持ちになりました

ヴァルハラ――今ここでココアさんシリーズにおけるヴァルハラとは他の外伝作品なのだというトンデモ説を主張いたします(笑)――でアンネローゼと再会……そんな救いもあったりするのかなぁ?