つぶやき

枝瀬 景
 
13日の金曜日特別編(ボツ)
古の天使の反乱で堕天使となったルシファーは神によって地獄に封じられる。
しかし、神を嫌い彼を慕う心あるものたちはルシファーに夜の始りと終りに輝く星(金星)の名を与え崇めるのだった。
その伝説は各地に伝わるが北欧神話では主神オーディーンは魔術の神としてルシファーそのものを暗示している。
ルシファーに妻リリスがあるように、オーディーンには妻フリッグがある。
ルシファーは美と愛の女神ヴィーナスと一体化し、ヴィーナスはフリッグと一体化する。
そのためにルシファーを敵サタンとした愚かなキリスト教徒が美と愛の女神フリッグを魔女におとしめたのである。
本来、金曜日とはフリッグの日を意味する言葉だった。
そして、13日とは二番目の土曜日を示している。
そもそも13とは人が生まれるために必要な歳月を示している。
人は13年を経て女となるからである。
残酷な神に従う人々を呪うために魔王ルシフェルは天地創造の次の金曜日から土曜日にかけて魔女フリッグに復讐の儀式を許す。
つまり、12日の夜から13日の夜にかけてである。
いつしか・・・その日は13日の金曜日となされたのだった。
魔女フリッグはこうして人々に囁きかける・・・「殺すべきものを殺せ」と。
かくして13日の金曜日に人々は魔女が囁く夜を迎えるのである。




―と、言うわけで。13の金曜日をやります

明「何が『と、言うわけで』だ。作者」

―フリックが囁いたんだよ

パ「ニ歩下がってそれはいいとして、何でエリーとアリスまでいるわけ?」
ア「作者、私と明希は人狼が誰かを話し合ってる最中だったはずでしょ?」

―フリックの魔法のせいです

エ「わ、私お、お店があったのに…」

―臨時休業にしておいたから大丈夫大丈夫

明「はぁ…。人選の理由は?」

―この作品に出てくる魔女を集めただけ

明「俺は魔女じゃないし、母さんだって魔女のはずだけど?」

―主人公はオマケついで。君達の母親まで出すのはめんどかった。
さて、前置きはこのぐらいにして13の金曜日を始めよう

ア「もう、いいわ…。で、何を私たちにさせるつもり?まさか『殺せ殺せ』と囁くわけにはいかないでしょ?」

―アリスの言う通り、殺せ殺せって囁くのもあれだから、ここは文字入力の『予測変換』で最初に出てくる単語を使う

「「「「(よ、)予測変換?」」」」

―作者はスマホでこの小説を書いてるんだ。まあ、スマホに限らずガラケーでもパソコンにも文字入力に予測変換がある。
例えば、『東方』を入力するときに、『と』を最初に入力するでしょ?その時最近、入力した『と』から始まる予測変換がどこかに出てくる。その一番最近に使った単語を誰かに囁いて貰うんだ。

明「なるほどね。でも接続詞だったり助詞が出てきたりしたらどうするんだ?『し』の予測変換が『しかし』だったら?」

―その場合は予測変換の中で単語単体で意味をなす言葉とモニターの前の皆様が誰でも知ってるものを使う。
例えば、『し』で言えば、『しかし』『ジアース』『洒落』が出てきた場合、『しかし』と『ジアース』は無視して『洒落』を囁いてもらう

パ「ジアースをどこで入力したかは置いておいて、それだったら問題ないわね」

―それじゃあ、いってみよぉ!そうだね…『フリック』にちなんで『ふ』『り』『つ』『く』の予測変換を使おう。ちょうど四人だし。では、エリー君。例の薬を

エ「は、はい」
明「作者、それは?」

―これは薄い本ばりに都合よく作られた『身に付けているものまで透明に成れる薬』だ!これで誰にも見つからずに囁けるってわけだ。では、トップバッターは明希君から。『ふ』の予測変換は…『ブラジル?』

明「は?」

ボツ決定



ここで詰まらなくなってしまいました。ブラジルって…。
『ふ』『り』『つ』『く』は小説を書く前に決めていました。
『ふ』は『ブラジル』
『り』は『旅行』
『つ』は『角』
『く』は『愚痴れ』
…この時点で止めとけよ。と聞こえてきそうですが、作者は能天気な性格で「取り合えず書けばなんか思い付くでしょ」と思い、見事に挫折しました…。

もし良かったら感想をください。全体的に詰まんなかったとか、そもそもの予測変換って言うチョイスが悪かったとかでもいいです。感想を貰うことで多分、次の13日の金曜日は良くなると思います。