つぶやき

海戦型
 
全ての謎が、明かされる――!
大逆転裁判2、感想続き。誰も待ってないよと言われそうです。


第4章。ここから物語は衝撃の展開に。
大英帝国の国際科学シンポジウム(うろおぼえ)への参加のために、ミコトバ教授に加えて日本の方の裁判長までもが大英帝国に来訪。教授の真実についても興味が絶えないため、いよいよ佳境であることを感じさせます。そしてナルホドくん、スサトちゃんと4人で記念撮影。
撮影した写真が証拠品リストに放り込まれた時点で「あっ、これ裁判で使う奴だ」と察するのが逆転裁判ファンの本能。そして改めて写真を見た際に「裁判長の持ってるデカいトランク気になるわぁ」と考えてこその逆転裁判ファンです。プレイヤーあるあるだと思います。

しかしほのぼのもそこまで。今回はなんと事件調査にも何かと協力してくれたあの人が凶弾に……そしてその容疑者として逮捕されたのが、バンジークス検事!もちろん本人は容疑を否認。更には弁護士を拒否。これは……初代逆転裁判の最後の事件のセルフオマージュ!?これは嬉しかったですね。

更に前話の陪審員さんが別件依頼をホームズさんに頼みに来ました。その名もミテルモン夫人。……裁判の時は気にしてませんでしたが、予想以上に胸元が大胆な服ですね、夫人。夫大好きな夫人曰く、ご主人が1日音信不通なので調べてきてほしいとのこと。これまで一日も欠かさず連絡をくれたから心配らしいのですが、過保護ですね……や、前回の裁判ではお世話になりましたし、いいですとも!

こうして裁判に突入。相手の検事はなんとアソウギです。なんと、と言いつつも大体予想できますけどね。アソウギはバンジークス検事に有罪にされたパパンの事を無実だと信じており、半ば私情を持ち込んで法廷に立ちます。
しかし、相手はこれまでバンジークス検事相手に食らいついてきたナルホド君。その駆け引きはほぼ互角。流石に最終局面に来るとナルホド君も成長が伺え、簡単には動じません。混迷を極める裁判、衝撃の事実発覚、もつれる判決。そして4章と地続きな最終章が開幕。明かされる真実の量とネタバレ要素が余りにも多すぎるので敢えて大胆カットします。語り尽せないのが残念です。

で、ピンポイントキャラ上げ。

スラム街で花火(爆竹?)を売ってるヴィーナスさん。どことなくヴァン〇イアセイバーにこんなの出てきたような……ってな赤ずきんお姉さん。なんと自慢のヒップでマッチに着火。このモーションはゴーストトリックの法務大臣夫人の動き……!

後で出てきた詐欺師コンビの片割れ、ド・ジッコ。なんと出身学校はアシタール寄宿学校だと言います。またゴーストトリックじゃないか!しかもこの拳を突き上げるモーションは……昇竜拳!?

そして個人的にツボだったのがミテルモン夫人の探していた旦那さん、エブリデイ・ミテルモン。名前のインパクトと予想以上に重要なキャラだったことと不幸な人生もさることながら、彼の元上司とのやりとりがツボに入りました。

最後に今回の黒幕。逃げ場をなくしてトドメを刺すまでの流れが最高に熱い。そしてトドメも熱い!そして笑える。滑稽な姿を見て笑ったのち、ざまぁ見ろともう一度笑える二度おいしい敵でした。

こうして、若干次回作の可能性もないでもない雰囲気を残しながらも無韻で残された謎をものの見事に回収し切った本作は幕を下ろしました。ついでに早期購入特典のDLC2本もなかなかに面白かったです。結果的に、大満足と言えるのではないでしょうか。

個人的には歴代逆転裁判シリーズの中でも最高の出来栄えだったと思っています。もちろん無韻と並んでこそですが、無韻と合わせて完成した物語だからこそ更なる感動もあるというものでしょう。唯一不満があるとすれば3章にこれといった派手なブレイクシーンがなかったことですが、その辺は真の黒幕が挽回してくれたと思います。

濃密なタクシューシナリオが見れて大満足の私です。あんだけふざけた要素やギャク要素をぶっこみながらもシリアスや熱い、かっこいい展開をきっちり引き立たせるあの絶妙なバランスが好きです。そして、シナリオとゲームの絶妙な融合加減が更に好きです。
あと、タクシューシナリオというのは実はストーリーだけ見返すと驚くほどに「無駄」なものが少ない。人も証拠品も設定も。だからこそ最後に押し寄せる追及が輝くと思います。

ぶっちゃけ逆裁5,6はタクシューの拘っていた部分が変わってしまっている、というのを強く感じます。それによって洗練された部分は確かにあるけど、私はタクシューの作ってる逆転裁判が好きです。それを、大逆転裁判2で再確認しました。
以上、いつも以上に私的かつ個人的な意見の混じった感想を終わります。