暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜朱の戦士〜
第五十一話 Eurasia City Broken Highway
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月のラグランジュポイントに浮かぶコロニー群。
その中でも注目すべきは、何といっても最大質量をもつ巨大コロニー“ユーラシア”である。
その名の通り、ユーラシア大陸の技術者の総力を結して造られた、巨大コロニーである。
いつもは地上の風景と何ら変わることのない中の空間が、今日は見る影もなく廃墟と化していた。
倒壊し、粉々になった建造物。
レプリロイドの死骸が散乱していた。

「ええ、仕事終わりましたよ…あっけなくね。」

1体の謎のレプリロイドが何者かと通信を取っていた。

「ええ、分かってますよ…コロニーはまだ、いきてますよ。いつでも落とせる状態にしてますから…早く、合図してくださいよ。結構、暇でね。後はウィルス撒いて…地球に戻るだけですから。」

レプリロイドの通信の相手がそれに答える。

『フフ、見込んだだけはあるな…やるべき事は、しっかりやっているようだな。』

「旦那を敵に回す奴なんて…イレギュラーハンターぐらい愚かな奴じゃないと。ま、俺に出来ることでしたらなんでもやりまっせ、旦那」

『分かった…今から、地球上であれを実行する!!それまで、そこで待機だ。』

あれというのは無論、この地球上から全てを滅するための作戦のことだが、それに予想がついたらしく、質問はしなかった。

「しかし…」

『?』

「旦那自ら手を下さなくても…そんなに凄い奴らなんですか?エックスだがゼロ。後、ルインちゃんだったかな?」

『ククク…ある意味な。では、通信をそろそろ切る。報酬は弾んでおこう』

「弾むも何も、報酬は“生き残らせて頂く”ことですから、これ以上の報酬なんてあるんですかい?」

『それに加えて快適な生活も保証する、ということだ』

「そりゃどうも。ありがとうございます」

『ゼロ…お前の真の姿を教えてやる…真の敵もな…ククク、ファーッハハハッ!!』


































21XX年。
レプリフォース大戦から数ヶ月、地球に平穏な時間が続いていた。
大戦の影響で被害のあったスペースコロニー群の修復も殆ど終わり、残りは月のラグランジュポイントに浮かぶ超巨大コロニー“ユーラシア”の工事のみ。
老朽化が進んでいたため、元々大規模修復の予定があったのだが…。
現在、エックスはハンターベースのトレーニングルームでシミュレーションをしていた。

アイリス『訓練を開始します。エックス、準備はいい?』

エックス「ああ」

エイリア『フォースアーマーを転送するわ。プログラムは出来る限り修復したけれど完璧ではないの。性能は以前よりやや落ちるから気をつけて!!』

エックス「
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