暁 〜小説投稿サイト〜
伝説となった狩人達
十四人目
RAIN DANCE
九話

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あいつは、頭だけを切り刻んでた。





キン…キン…





雨と風に混じり、剣と甲殻の弾ける金属音は…


まるで…
オーケストラのようにね…



その歌に合わせ…

あいつは雨の中で、踊りを踊ってる見たいだったよ。




時間は、少しのようで…すごく経ってたようでもあったわ。



風翔龍が頭と翼と尻尾をもがれ、ふらふらで逃げた頃…



あいつは、風の刃にズタズタにされて…


全身…もう見る影もなかったんだよ…








い…いつものように…

怒られるかと…

思ってました…








ば…馬鹿…

死んだら…怒るだけでは済まさないよ…








すみません…

僕はこんな事くらいしか…


あなたに抱かれて死ぬんですから…

僕は十分です…









泣いちゃったんだよね…
私。


無くしたくないと、心から思ったわ。

人間をね。





だからさ…

私が殺ったんじゃないんだよ…







水割りに…

綺麗な涙を一粒落として…


俺にそう話したんや…

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