暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
新たな事件
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のです」
「聞くよ」
詳しく聞くと、今の軍の体制になったのは、第一層であったキバオウ率いる一派が起こしたことであり、随分前の悪魔の時に駆り出されたコーバッツ達もその一派だったらしい。
「んまぁ…なんちゅう無茶無謀を…」
「それでですね。三日前、追い詰められたキバオウは、シンカーをダンジョンに誘い込み、自分は回廊で逃げ、シンカーを放逐してしまったのです。その時、シンカーは非武装で、とても一人ではモンスターの群れを突破するのは不可能な状態でした。転移結晶も持っていなかったようで…」
「お人好しだな」
「お人好しすぎるんです、シンカーは…」
「んで、俺らに助けを求めてきた訳か…良いよ?」
「え?」
「おい、ライト!!」
「平気だ、本気で心配してるからこそわざわざ俺らの所まで来たんだ。嘘偽り無しと判断する」
「だけど…」
アスナが言うと、
「大丈夫だよ、ママ。その人、嘘付いてないよ」
ユイが言った。
「な?それに人一人助けらんねぇで何が攻略組だよ」
「同…感」
「まったく…」
キリトとアスナが呆れるが、それは同意するという意味を取った。
「つー訳だ。ユリエールさん、喜んで手を貸しますよ」
「ありがとう…ありがとうございます…」
「それはシンカーさんを救出してからにしましょう」
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