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ネギまとガンツと俺
しん・最終話「ネギまとガンツと俺」
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きっとそれなんだろう。人間であることを裏切り、そうやって生き抜いてきた自分が今度は人間になろうとしていた。

 まるでコウモリ。

 その報いが――

「……がっ」

 ――これ。

 吐息と共に血が零れた。

 ぼろぼろになった右足はよく見ればほとんど肉が残っておらず、真っ赤に染まった骨がうっすらと見えている。いくつもの穴が開いた腹部から血が零れ落ち、お気に入りの制服を地味に赤く染めていく。右腕は肘から先が残っておらず、自分の肉体を見ているだけなのに現実感が遠のいてしまう。

 奇跡的に頭や首は無事のようだ。だからこそ、こうして意識があるんだろう。

 だが、右耳からは音が感じられない。鏡がないからわからないが、多分耳も吹っ飛んでいることだろう。

 痛覚も働いていない。相当な重傷。多分、助からない。

 まぁ、でもこれで良かったのかもしれない。

 ここにはエヴァもいる。彼女なら半分程度の魔力でも問題はないと思う。それに時間が経てば桜咲さんや、それに楓だって復活する。彼女達もガンツスーツを着込んでいる俺よりも十分に強いのだから。

 地面に横たわっている自分の体がズンと揺れを感じた。ボロボロの体を捩って見上げればそこには先ほどと同じようにこちらに銃口を突きつける巨大ロボ。

「……」

 ただ、目を閉じる。

 別に死ぬこと自体は恐くない。これで生き延びても、結局はオコジョになった後に起きるであろうミッションで死んでいたことに変わりはない。

 ――ネギの代わりにオコジョになってやれなかったことが心残りといえば心残りだが。

 と、そこまで考えて自分で可笑しくなってしまう。

「……は……はっ」

 きっと今の自分が元気ならば大声で笑っているだろう。

 こんな時にまで他人のことを考えている自分が馬鹿みたいだ。

 俺が今までに奪ってきた命に対する報いなら、これも受け入れよう。

 今、俺が感じているのは暖かな心。

 ここに来て、ほんの数ヶ月。

 これは昔の自分が味わっていたはずの、とっくに忘れてしまっていた感覚。

 本当に懐かしい感覚。

 こんな感覚を思い出したせいで、俺は死ぬ。

 だが、もしももう一度やり直せるとして。

 俺はきっと――

 巨大ロボの銃口が俺に、ぴったりと狙いを定めた。一発でも直撃すれば死ぬほどの銃弾を、無数に撃たれながらも、しかも身動きすら取れなかったにもかかわらず一度目を生き延びることが出来たのは、運もあるのだろうが奴がきっちりと狙いを定めなかったからだろう。

「おれ……ば……ぎっと……」

 もしかしたら喉も少しやられているのかもしれない。音が潰れて言葉にすらならなかった。

 呑気な考
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