暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第1章 動き出す日常と新たな仲間
第16話 聖人少女と堕ちた聖女
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屋の奥の壁には……

「な、なんだよこれ!?」

 男性が逆さに大きな杭で貼り付けにされていた。体中が切り刻まれ、傷口からは臓物が……

「う、うぇ、ゴボッ」

 それ以上それを見ることが出来ず、俺はその場で吐いてしまった。龍巳が背中をさすってくれる。目を向けると普段表情を変えない龍巳も大きくその表情を不快そうに歪めていた。そして彼女の顔の向こう、視界に入ったリビングの壁には文字のようなものが血で書かれていた。

「な、何だ、これ?」

「『悪い事する人はお仕置きよ!』って、聖なるお方の言葉を借りてみました〜!」

 俺の独り言に突然後ろから若い男の声で返事をされた。驚き振り返ると

「クックックッ、これはこれは、悪魔くんじゃないですか!」

 そこには神父服らしきものを着た白髪の少年がいた。

「神父? 悪魔祓い(エクソシスト)?」

 龍巳は驚いてないな。気付いてたのか?

「はいはいそ〜でございます! 俺は少年神父〜♪ 悪魔くんをぶった斬り〜、その首綺麗にチョンパして〜、俺はおまんま食べるのさ〜♪」

 その自称神父な少年は突然歌い出した。こ、こいつ、頭おかしいんじゃねえか?

「俺の名前はフリード・セルゼン。とある悪魔払い組織の末端でございます。お前ら悪魔をぶっ殺すのが俺のお仕事よん。と言ってもそっちのメスは悪魔じゃないか? まあこの場にいるなら同じ事! さあ、すぐに殺してあげるから新たな扉を開こうZE!」

 完全に狂ってやがる。それに予想通り悪魔祓い(エクソシスト)か。教会の連中ってのはみんなこんななのか? それに、悪魔祓い(エクソシスト)なんだから俺たち悪魔を殺しに来るのはまだ分かるとして……

「おい、お前か? この人を殺したのは?」

「ハイそうでございますよ〜! 俺が殺っちゃいました! だって〜、悪魔を呼び出すような人間のクズ生きてる価値無いっしょ! だから〜、殺してやったんですよ! ヒャハハハハ!」

 こ、こいつ腐ってやがる!

「早すぎたんだ?」

「いやそんな事言ってる場合じゃないだろうが龍巳!?」

 なんでお前はこんな時まで平常運転なんだよ!? この状況分かってんのか!? いつも通りのお前にお兄さんついいつものノリになっちまったよ!?

「……落ち着いた?」

「…………誠に遺憾ながら」

 俺を落ち着かせるためでももう少し言葉を選んで欲しかったぜ。

「おい神父、人間が人間を殺すってどうなんだよ。悪魔でもこんな事しねえぞ!」

「はあっ!? お前何様!? 悪魔が俺に説教ですか!? クソ笑えるぜこのクソ悪魔! 悪魔に頼るような人間、殺して当然だろうがこのバ〜カ! 死んで人生やり直せ! あ、悪魔だっけ? じゃあ、人生じゃ
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