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51 Deadly poison
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アーガス本社8階緊急治療室

ここではリズとシリカが戦闘していた。相手は毒々しい服装少し大人みたいな顔立ちをしている。戦闘開始から約五分ほどの時間が経過したが、両者ともに攻撃を当てていない。それほど互いの力が均衡しあっているのだろう。
「こんなのがまだ11人もいるの………」
「リーダーでないにしろ私達で止められているのなら他のみんなは大丈夫だと思います」
シリカの言うとうりこの世界に来たメンバーのなかでシリカとリズはあまり強いとは言えない。その二人で一人を相手に互角に戦えているため他のメンバーの強さも底が知れていると二人は考えている。
少し距離をとり出方を見ていた三人だが敵ーー九が再び距離を詰め戦いが再開した。九の短剣をシリカが正面から短剣で受け止め横からリズがメイスで殴る。九はスグにそれに反応し後ろに飛びかわす。シリカは前屈みになったリズを飛び越え九に切りかかる。それを九は受け止めずかわした。真横に
「!?」
武器と自分との間に入られたシリカに九の短剣が迫る。それをリズが間に入り込み何とか回避した。しかし九の短剣がリズの肩をかすめてしまった。
「ア……レ……?」
距離をとった瞬間リズの目から光が失われまるで気を失ったようにその場にたおれこんだ。
「リズさん!!リズさん!!」
シリカがリズの名前を呼ぶも反応はない。
「その子は私の猛毒の餌食になったわ五分もあればその子は死ぬ。助けるにはこの解毒剤を飲ませるしかないさぁ貴方はどうやって私からこれを奪うのかしら?」
そういって九は瓶のような物をちらつかせたあと腰につけた。やるしかない。あの薬を奪わないとリズが死ぬ。そう考えたシリカは再び距離を詰める。シリカの狙いは二つ薬の奪取か九を倒すこと。今まで使い続けてきた馴染みの武器を九に向かって振り回す。しかしその全てを簡単に九に受け止められたりかわされたりされ一発も当たらない。そんなことをしている間にも減っていく時間がシリカの中から冷静になるという選択肢を失わさせていた。そして残り二分を切ったとき今まで防御に回っていた九がシリカの腹を思いっきり蹴った。今まで味わったことのない激痛に肺の中の空気が全て外に出た。
「ゴホッゴホッ」
スグに酸素を取り込むシリカだがたった一撃食らっただけで既に足はガタガタ立つことすら出来ない。そんなシリカに九はゆっくりと近づいていく。
「勝負あったようね」
「ああ、………お前の負けだ」
突然九の胸から剣が生えてくる。いや誰かが後ろから九を刺したのだ。九の影から出てきたのはフードを被った一人の人物。昔噂で聞いた笑う棺桶の被っていたフードに似ている。その男は九の腰から瓶を奪い取るとシリカに投げて来た。シリカは体を無理矢理動かしそれをリズに飲ませ塗り薬の可能性もあったため傷口に塗る。
「キ……サマ一体………まさ
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