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『自分:第1章』
『恋心』
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は無い。
ただ、精神的に強さに変わるんじゃないかと思う。
こんな処やからこそ。
理解し合ってるよって。
頑張って、頑張るよって。
一緒に頑張ろぉって。
励まし合える。
仲間として。
心の恋人として。
悪くない関係やと思った。
自分こんなキャラやっけ!??
みたいな一面に自身が戸惑う。


この頃、大体の児童が手話にハマッてた。
職員の目を盗み、離れてても手話で会話をしてた。


作業中、夏場はキツい。
まさに肉体労働。
校舎から見える場所やったら透は『ガンバれ―っ!』って叫んでくれた。
周りも言ってくれた。

職員は怒るに怒れん。
勘の鋭い数人の職員は疑ってた。
でも証拠は無い。

くっつかんようにされてた。
必ず真横に職員が居た。
慣れた。

何気ない会話でも、認めて貰ってるような、安心するような...強さに変わってるのを感じた。

そもそも、更正施設で男女交際禁止ってのは当然だろうけど...

極端に言えば妊娠や脱走しかねんからとか、責任問題もあるから?

そんなものにウツツを抜かさず自分自身を正せとか?

要は、お互いプラスになるなら問題なし?


まぁ、男女交際どうぞ好きにしてってのもおかしい。
秩序も大事やし。
付き合ったところで触れ合うことは許されんし。

それでもルール違反で付き合って、好きで好きで、触れたい欲望が嫉妬や脱走に繋がって、マイナスに向かう。
其れを避けな此処に居る意味が無い。

過去に、そんなカップルが脱走計画を立てた。
要はヤル為に。
出来る限り全力疾走。
で、単車窃盗したり。
その時点で家裁行き。
此処に戻ることはなく、鑑別とか。
職員は其れを避ける義務がある。

お互いに好きな気持ちがあって付き合えば、そのうち触れたくなって、そんな馬鹿なことになる確率もあがる。
恋愛にハマったら我を見失う。
ドツボにハマる。
馬鹿を見る。


脱走とか、そんな大袈裟じゃなくても生活に支障をきたす。
単なる嫉妬にしても面倒。
バレたらあかんのにバレる。
馬鹿な子供じみた嫉妬が、自分や周りを狂わす。
揉める原因になる。

結局、単純に、此処での生活に恋愛は悪影響しか無い。

でも...
お互いに解り合って、認め合って、支え合って、励まし合って...
其れって、そんなに難しい?

こんな処やからこそ、逆に、尚更解り合える部分は在るやろうし、日々の苦しみも分け合える。
綺麗事?






零那は、逆にまともな恋愛感情が解らん...

相手を理解したい、して欲しい。
相手の為に、自分の為に、マイナスになるのは嫌。
足を引っ張り合うなら意味が無い。

正直、プラスになれる関
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