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問題児たちが異世界から来るそうですよ?ー七つの大罪を宿しし主神ー
一話 ー問題児たちが異世界へ来るそうですよ?ー
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雲一つない夏の空。燦々と輝く太陽。現在、夏真っ盛りの季節。一人の少年が縁側に退屈そうに寝転がっていた。

「ふわぁい、暇だな。なんか面白いことないのかね…」


すると、空から一枚の便箋が降ってくる。

【神原 紫苑様へ】

「お、手紙?空から…しかも、俺宛か〜…どれどれ」

興味津々に便箋を開き、中の手紙を読む。

「なになに?」

『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。その才能(ギフト)を試すことを望むのならば、己の家族を、友人を、財産を、全てを捨て、我らの箱庭に来られたし』

「っつ!?」
最後の行まで目を通すと突然、手紙が光だし、驚き思わず目を瞑る紫苑
そして、目を開けると眼下には湖が広がり、空に放り出されていた。

「なに、これーーーーー!?」



現在位置、空。自分の他にも放り出された者がいるらしく人間が三人とあと猫が一匹。

「って!?そんな冷静になってる場合じゃねぇ!ちょっ、濡れるのは…」

いやと言い切る前に湖に着水する。そして、それに続いて水柱が四つあがる。



突然、空中に放り出されたものたちは湖から上がると次々に文句を言い始める。

「はぁはぁ……マジで…これはないわ……」

「し、信じられないわ!まさか問答無用で 引き摺り込んだ挙句、空に放り出すなんて!」

「右に同じだクソッタレ。
場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。
石の中 に呼び出された方がまだ親切だ。」

「石の中じゃ動けないでしょ」

「俺は問題ない」

「そう身勝手ね」

「此処…どこだろう?」

「さぁな。まぁ、世界の果てっぽいものが見えたからどこぞの大亀の背中じゃねぇか?」

(あ〜、そんなのも見えたっけな〜)

服を絞り終えたのか金髪の男が髪をかきあげながらことばを発する。

「まず確認しておくが、もしかしておまえらも変な手紙が?」

「そうだけど、まずはオマエって呼び方を訂正して。
私は久遠 飛鳥(くどう あすか)よ。以後は気をつけて。
それで、そこの猫を抱えている貴女は?」

「…春日部 耀(かすかべ よう)。以下同文」

「そう、よろしく春日部さん。じゃあ、そこの可愛い容姿の貴女は?」

「残念ながら、俺は男だよ。名前は神原 紫苑。銀髪だけど、純日本人だよ。」

「へ、へぇー。そうだったの。ごめんなさいね。」

三人は俺が女だと思っていたらしく目を丸くしていた。

(やはり男とは初見ではわからなかったか……やっぱり、女っぽいのは自覚してるけど傷つくな…)

「最後に野蛮で凶暴そうな貴方は?」

「高圧的な前振りありがとうよ。ご紹介与った通り、野蛮で凶暴な逆廻さかまき 十六夜いざよいです
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