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転生者の珍妙な冒険
主人公として恥すべき事だが俺は、憎しみを以て、貴様らを殺す!!! by夜集阿 聖斗
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よし、叫んだ。
だが、叫んだ時に運命の車輪(ホイール・オブ・フォーチュン)を止めていたのが拙かったのか、周囲を囲まれてしまった。
「貴様! 神聖な処刑に乱入するとはいい度胸だな!! 兎に角車から出ろ!!!」
首謀者っぽい人もそう叫んでるし、皆油断なくコッチを睨んでる。
まぁ、おかげで注意がサリナ達から俺に移ってるからいいんだけど、これはこのまま突っ込んでも魔法か何かで防がれそうだな・・・。
まぁ仕方ない、だったら他の方法使うまでだ。
「おい聞いているのか!! この奇妙な馬車から出ろと言っているのだ!!」
「はいはい、言われなくても出ますよ、っと?」
外に出た瞬間、魔法か何かで出来た鎖みたいなのに縛られて身動きが取れなくなった。
最初からソレが目的だったみたいで、首謀者さんは「馬鹿め!」とか言って高笑いしてる。
確かに高度な魔法で、上手い事やりはしたんだろうな、波紋を練っても鎖千切れんし。
でもな・・・。

「お前ら、俺の出してる奴1体忘れてない?」

その言葉にハッとした奴が何人かいるがもう遅い。俺が馬車から出ると同時に熱で地面を溶かして隠れていた魔術師の赤(マジシャンズレッド)が飛び出る。
「燃え尽きろ。C・F・H・S(クロス・ファイアー・ハリケーン・スペシャル)!!」
「しまっ・・・・、ギャアァァァァァァァァァァァァァァァ・・・・・!!!」
魔術師の赤(マジシャンズレッド)から放たれた炎の十字架に、回避や防御をする間もなく瞬殺される兵士達。魔術師っぽい奴も燃えたから俺にかかってた魔法も消えた、よし!
「何をしている!! 奴の狙いはニンゲン共だ、早く処刑しろ!!」
「させるかよ!!!」
首謀者野郎の怒声が聴こえてきたので慌てて次の行動に。
焼かれた兵士の内1人が持ってた剣を拾い、倒れていく兵士共の体を足場にしてジャンプ。その間も魔術師の赤(マジシャンズレッド)には俺を攻撃しようとしてる連中の一掃をやらせる。
兎に角第一に処刑阻止だ、絶対に皆を殺させん!

「タロット、大アルカナは7番『戦車』の暗示するスタンド、銀の戦車(シルバーチャリオッツ)!!」

剣が変形して現れた戦車(チャリオッツ)が一瞬で距離を詰めて処刑人を穴だらけにする。そのまま返す刃で全員の縄を切断した。
「皆、大丈夫か!?」
「ヨシュアさ〜ん!!!!」
丁度そのタイミングで処刑台にたどり着いた俺にネーナさんが泣きながら飛びついてくる。
驚くだろ? サリナとかじゃなくてネーナさんなんだぜ・・・?
「ヨシュアさ〜ん!! 来てくれるって信じてましたけど、遅すぎですよぉぉ・・・・! 怖かったあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・!!」
「ちょっ、ネーナさん!? 俺が悪かったですから取りあえず離れて下さい!!」
そう言ってネーナ
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