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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
032 ≪烈風≫からの試練 その2
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「貴方──サイト君はさっきの光の弓矢の魔法は杖を持たずに放っていました。その事から察するに、貴方は杖を埋め込んでいるのでしょう。……それに、サイト君程の腕前なら必ず対処してくれるのを信じていました」

「アー、ソウデスカ」

実際、本当に身体に杖をを埋め込んでいるし、こうやって対処出来てしまっいて、信頼している≠ニも言われてしまった以上、これ以上は何も言えなくなる。……ヴァリエール公爵夫人は“鉄魁”を硬化≠ニ間違えたがそちらの方が都合が良いので──説明が面倒なので、訂正はしない。……あと、いつの間にやら呼び方が変わっているのはご愛敬か。

「さて、貴方に武技を示して貰った以上は私からも何かを与えなければいけませんね。……≪武聖≫…。≪烈風≫カリーヌ・デジレ・ド・マイヤールの名に於いて、サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガに≪武聖≫の2つ名を与えましょう」

「……ツツシンデ、ハイメイサセテイタダキマス」

当然断れるはずも──頑として断る理由も無いので、拝命しておく。……そんな感じで俺は2つ名を持つことになった。

SIDE END
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