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願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)
術の習得と試し撃ち
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煙の破裂するような音が響き渡り、
晴れる頃には数えきれないほどのナルトがミズキを囲んでいた。

「おーおー。
すげえなこの術」

俺は一人で傍観するつもりだった。

「おーい、見てないで出てきたらどうだ?」

俺はミズキの後ろの茂みに声をかけた。

「何故分かった?」

「お前、臭いんだよ」

「死ね」

口数の少ない言葉を投げ掛け、俺に突っ込んでくるアホ。

「土遁、地中甲牢」

俺は印を結び、地面に手を当てる。
するとアホの足元から2m程の無数の土柱が現れ、
そのまま牢屋の形でアホを閉じ込めた。
柱と柱の間は非常に狭く、大人ならまず出ることは叶わないだろう。

この術は本来、相手を圧死させる為の術だが、
使い方によっては捕縛するだけですむのだ。


ナルトの方を見るとミズキがボコボコにされてのされていた。











「お疲れじゃったな」

火影邸。
じいさんに謝罪を含めてナルトと一緒に入室する。

ナルトはイルカに額宛をもらい、
天にも昇るような勢いで喜んだ。

俺は…まぁスペアが無くて貰えなかったが。

「ごめんってばよじいちゃん……」

「良いんじゃよ、最初から知っておったからの」

「兎に角今日はもう家に帰ること!
明日は班決めの発表だからな!夜更かしするなよ!」

特に説教もなく、そのまま帰宅を促された。

「あぁ、赤志君は少し残ってくれんか」

俺だけ残される形で。







ナルトはそろそろ家についた頃だろう。
俺は和式の部屋へと通され、じいさんと向かい合って座っていた。

「さて、あの時の話をもう一度。
お主は何者なのじゃ?」

「……それは意味合いが変わっているのか?」

「ふむ、ならばまず、ナルトについてどう思っておる?」

「それならばあの時の答えと変わらない。
勿論、真実を知った今でもな」

真実。
言うまでもなく、ナルトの中に九尾がいると言うことだ。

「そうか……そうか!
おぉ、それともう一つ。
何故術が使えるようになったのじゃ?
アカデミーでは一度も成功しなかったと聞いておったが」

「チャクラってのの扱いを知らなかったのさ。
まぁナルト見て理解したんだがな」

「見て……じゃと?」

「あぁ。
チャクラってのは生命の循環器甲ってところだな。
心臓から流れ出す血液のように、体全体を巡って心臓へと戻る。
そんな用量で生命力に変換してやれば自然とチャクラとして
扱えるって事だ」

「成る程のぅ……」

「疑いたくなるのも分かるが見た目で判断するなよ?
15位の外見でも実際は4千は生きてるんだ」


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