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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth10-A嵐の前の安穏〜エリーゼ狂想曲
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†††Sideエリーゼ†††

3日ぶりの青天。陽の光も風も気持ち良くて、今日の執務は中庭で行うことにした。庭で執務を行っていると、「おーい、シャマル」オーディンさんがシャマルさんを呼んで、「はーい♪」笑顔を振りまいて応えるシャマルさん。
そんなオーディンさん達は今、今後の事を考えて医療用品の補充と備蓄確認を、補佐のモニカとルファ、アギトとシャマルさんと一緒に医院の方でやっている。のんびりした空気で屋敷内に設けた備蓄庫と医院を行き来しているから、書類に記入しながら羨ましく眺める。
いいなぁ。わたしも交じって楽しくお喋りしたいんだけど、書類の束にガックリ肩を落とす。わたしの気分を落とす原因はそれだけじゃない。チラリとある人物に目を向ける。

「オーディン。私にも何かお手伝い出来る事があれば・・・・」

「う〜ん、そうだな・・・。今のところはないかな。というかなシュリエル。私にべったりついて来なくても、君はまだ来たばかりだからゆっくり街見物でもしていれば――」

「近くに居ると迷惑ですか・・・?」

「う゛っ。迷惑ではないが・・・・、仕事ならアギトやシャマル、ルファにモニカも居るし・・・・」

「そうですか・・・・。では何かあれば仰って下さい・・・・」

「・・・判ったよ。それじゃあ紙に記した医薬品を運んで来てくれ」

「はいっ。オーディンっ」

オーディンさんがトボトボ去ろうとしたシュリエルさんの頭を撫でつつ1枚の紙を渡すと、シュリエルさんが強く頷いて備蓄庫に走って行った。表情の変化が判り辛いけど、シュリエルさんは確かに嬉しそうに微笑んでた。ペキッ。手に持ってる羽根ペンをへし折っちゃった。これで3本目だ。

「はぁ〜〜〜」

大きく溜息を吐く。先のバルデュリス王子率いる大騎士団の侵攻から数日が経過して、わたし達にまた平穏な日々が戻ってきた。でもオーディンさん達が帰って来た時、朝には居なかった人が1人増えてた。シュリエルリートさん。オーディンさんと同じ綺麗な銀の髪、吸い込まれそうな程に深い紅の瞳。わたしなんかと比べるまでもない超絶美人だった・・・・。

(シュリエルさん・・・・強敵、だよね・・・・やっぱり)

決して男女の関係になりえないってオーディンさんは言っていた。でも、それでも気にはなるのだ。「はぁ・・・・」嘆息しながら、オーディンさん達が戦から帰ってきた後の事を思い出す。

?―?―?回想なのです・・・・?―?―?

イリュリアの大侵攻を知って、厳戒態勢に入ったアムル。わたしは執務室でオーディンさん達の無事を祈り続けるだけ。国境に近いと言ってもそれなりに離れてるアムルではあるけど、それでもここまで爆発音や振動が届いて来る。それまでに激しい戦なんだ。
オーディンさん達グラオベン・オルデンがい
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