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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第八九幕 「雛鳥・後編」
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『僕、どうすれば・・・は、あっ・・・』
『大丈夫、そんな顔しないで私に任せて・・・』
『こんなの、初めてなん・・・っうぅ、自分の身体の事なのに・・・』
『心配しなくてもいいのよ。こういうことがあると、皆こうなるの』
『ミノリぃ・・・』
『いいの、いいのよ。さぁゆっくりと・・・そう、ゆっくり伸ばして・・・』
『・・・ひゃぅっ!あ・・・ぁ・・・』
『ちょっとだけね。ちょっとだけ我慢・・・もうすぐ苦しいの無くなるから、ね?』
『ふくぅ・・・うぁ、ミノリ・・・!』
『ちゃんと支えてるから・・・イイよ、ベル君。その調子・・・』

―――実際には痺れた足をしっかり伸ばして血流を良くしようとしているだけの事である。だが、佐藤さんの声に心なしかいつもより熱が入っており、ベルーナの声は妙に艶っぽい。

「さ、さ、さ・・・佐藤さんがとうとう一線を越え・・・越え・・・」
「ち、ちょっと!?これは流石にマズイわよ・・・!」
「いやしかし・・・でも、佐藤さんなら・・・佐藤さんなら平気でやってのけるかも・・・でも佐藤さんだし・・・いや、佐藤さんだからこそなぁ・・・」

ベルとも会、2人の部屋の前で悶々とする。なお、その後メンバーは近くを通りかかった千冬の手によって”処理”され、その日部屋で何が行われたかのデータは彼らの頭から零れ落ちてしまった。


「・・・・・・この映像、音声ファイルは第一級機密データとして更識のデータバンクに保存しておきましょう。大丈夫、内容自体はKENZENだから・・・」

ただ一人。部屋に盗聴器だのを仕掛けている生徒会長殿を除いて。

映像の使い道は不明だが、佐藤さんへの脅迫には使えるかもしれない・・・・・・と考えていたが、翌日に謎のデータ転送バグが発生して映像は1と0の狭間に散った。

世の中には、手を出してはいけない人間というのがいるのである。

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