暁 〜小説投稿サイト〜
高校生エレクトローター
十九話 測定(テスティング)
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残りの3台でテストは続いた。

待ち時間が恐ろしく伸びていた。
ただでも長いと言うのに、倍くらいの時間だ。


「まだかよ〜 暇だ〜 広翔〜 なんか面白い話しろ〜」

蓮が列から離れてここまで来た。


「確かに長いようだね。 そういえば海波、けがはなかったか?」

「そういえばって… まあ大丈夫だけど…」

「なんだ、もっと深刻にして欲しかったのか?」

「いや、そういう訳じゃ無いけど…」

「口で貝木を止められなかった自分を、ダメ女とか、でしゃばったのにも関わらず、なにも出来なかったバカ女、とか思っているのか?」

「なんかさりげなく、傷つくわ…」

海波は苦笑を浮かべながら、そう言った。

「これが終わったら、貝木に会いにいくか?」

「そうだね。 いろいろ話したいことも山済みだし。」

多分貝木は保険室に謝りに行ってから、生徒指導を受ける。
これだけやらかしたんだから、停学にはなるだろう。
入学二日目だってゆうのに、まったくかわいそうである。

『次の人〜』

話してるうちに順番がやって来ていた。

海波の番だ。

「がんばれよ。」

と測定に向かう海波に声をかけた。

「ありがと。」

海波はいつもとは違って可愛らしく、笑ってみせて測定に向かった。



測定は台式測定器に手を置いて念力を込めるだけ、それで評価するというとても簡単な作業だ。

海波が台に手を置いて測定を始めた。






・・・


台式測定器が結果を発表した。


ー 測定結果、桐生 海波。 念力濃度、63、ランク…A+ ー


周りから、「おー」というどす声が上がる。


ー分解速度、110キロ毎秒、ランク…AA(ダブルエー) ー


ー密湿度、誤差5センチ、ランク…A+ 。 以上。ー


また周りからどす声があがった。
注目は海波に向いている。

確かにすごい結果だった。平均A+以上は学園内でもなかなかいないからだ。
測定内では学年トップ5に入るだろう。

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