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転生者の珍妙な冒険
二次元作品で発生する「嫌な予感」ってのは、最早予感じゃ無くて予兆
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あの勝負の後、俺がイカサマをしたと疑わない連中によって、俺らは部屋じゃ無くて牢屋で1日を過ごす羽目になりそうだったが、何とか意識を回復させたタフな国王のおかげでイカサマじゃない証明がされて普通に泊まれた。

で、その次の日。

「じゃあ、さっさと出ていけ。」
「何だよ〜、そんなせっつかなくてもいいだろ〜?」
国王の部屋でまた爺と会話。例の如く俺以外の面子は他の部屋。
ま、今回は俺より先に森の外まで送ってもらってるんだけどね?
「てか、何で他のメンバーと一緒に行かせてくれんのよ、俺1人で森を抜けろと? んな無茶な。」
あんな広い森じゃあ、案内無かったら某海賊狩り並の迷い方するね。
「後で個別に送ると言ったじゃろうが!! どんな形であれ客人じゃ。ココのもてなしのルールに従ってもらう。」
その後の爺の話曰く、客人は泊めてもらったことを泊めてくれた人に感謝してその言葉を残して去らないといけないらしい。
「じゃあ何で俺なんだよ、俺より年長のネーナさんとかオッサンとかの方が良い挨拶するぞ?」
「小僧、貴様がリーダーじゃろうが。こういう挨拶はリーダーが代表して行うものじゃ。」
いや、リーダーなんて決めてねぇよ・・・・・。
まぁいいや、やらないと帰してくれ無さそうだし。
「へいへい、じゃあまぁ泊めていただいてどーもありがとさんでした!」
「驚く程に誠意のない礼じゃのう・・・。 まぁいい、貴様の持ち物も返すからサッサと失せろ。」
爺のその言葉と共に召使さんの1人が俺のクラッカーとかワイヤーとかを持ってきてくれた。
「ありがとうさん。」
「黙れ。」
メッチャ無愛想、まぁニンゲン嫌いだから仕方ないか・・・。

さて、装備も返してもらった、謝礼も終わった。後は帰るだけだし、ちょっとあの名場面を再現しようかね。
爺の王座まで近づいて肩に手を置き(この段階で空気が殺気立ったが気にしない)、目に涙(勿論嘘泣き)を浮かべて言葉を紡ぐ。

「それじゃあな!! しみったれたじいさん! 長生きしろよ!」
「猿殴り!」

コンマ数秒で飛んできた爺のパンチが顔面に綺麗に入り、俺は血の雨を降らせながらケモナ上空を飛んで森を抜けた。
オッサンやサリナの馬車が俺いないと動かせない事を思い出したのは、落下地点の近くの宿場町で3日過ごしてからだった・・・・。




















「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・、グスッ・・・・。」
「なぁ、俺が悪かったからその沈黙止めてくれない?」
信じられるか? 最後の「グスッ」って入ってんのサリナじゃなくてネーナさんなんだぜ?
因みに、ちょっと長めの方がオッサンだ。
あの後、4日目に俺じゃ無かった
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