派遣社員になった訳だが……どうしよう
20話
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分かったらさっさと帰れ。
「いやいや、折角君が手料理を作るって言うんだったら食べさせてよ」
……は?
何を言っているんだこいつは?
「いいでしょ?」
何でお前に料理を食わせなきゃ「あなた、誰ですか?さっきから独り言ばかりで、正直言って気持ち悪いです」
おおうっ!?
カノン、なんて事を言うんだ!?
「あら、あなたが……ふーん……成る程……そういうこと……で、私に何か用?マキナのお気に入りのあなたなら話くらいは聞いてあげるよ」
ん?なんだ?こいつしては珍しい対応だな?
まぁいい、取り敢えずこいつがキレない内にカノンを宥めて……
「ふふ、その耳は飾りみたいですね。私はあなたが誰だって聞いてるんですよ?」
「話を聞いてなかったのかな?イザナミって名乗ったのにね、ちゃんと話くらい聞こうね、低脳8Bitちゃん?」
なんだこの不毛な争いは……子供の喧嘩か?まぁいい、この女……じゃなくてイザナミの事だ、どうあっても引き下がるつもりはないだろう。
そんな事は身をもって体験しているし、いい加減諦めている。
「カノン、悪い。こいつはこうなると、どう足掻いても絶対に諦めないんだ」
「……分かりました、マキナさんが言うんだったら」
はぁ……良かったと言うべきなんと言うか。ただ、すれ違いざまに「後で説明してくださいね」と言われた時は悪寒がしたが、イザナミみたいな奴を家に上げさせるハメになったんだ、そりゃその位は言いたくなるか。
「流石マキナ、話がわかるね」
喧しい、お前のせいでこんないらん悩みまで抱えるハメになったんだ!!
それに勝手に心を読むな!!
「あら、夫婦どうし隠し事は良くないんじゃないの?」
誰が夫婦だ!!
なんでこんな重たい空気で食卓を囲まにゃならんのだ?
頼むからカノンはイザナミ睨みながら、機械的に食事を進めないでくれ。そして、イザナミ、お前もその小馬鹿にした笑みを浮かべてカノンを挑発するな!!
「マキナさん、一体何処でこの人と知り合ったんですか?」
カナメ、イザナミを知っているのか?
「ええ、支部長の懐刀と言われてる、極東支部の研究者達の中で最強のゴッドイーターじゃないかって噂の人ですよ」
ああ……そりゃな、主人公が入隊すらしていない状態での極東支部で、支部長の部下っていう比較的功績が表に出やすい立場でなら、当然の評価だな。
それにアラガミだってことは当然支部長が隠しているだろうし、ゴッドイーターと勘違いされるのも仕方ない。
イザナミの戦力も底が知れないってのもあって、俺が命懸けで戦ったとしても正直俺が勝てる未来が見えない奴だ。その上、こいつの武器以上に一対多数に向いている武器などないのだから、アラガミを狩るという能力は俺の遥か上だ
こいつが本気で俺を殺しに来たら、多分俺は殺されるだろう。
「
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