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アラガミになった訳だが……どうしよう
派遣社員になった訳だが……どうしよう
14話
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俺の体が途中で壊れかねん。
幸い具足の硬度は充分だったようで、具足には一切の傷もなく鈍い銀色の輝きを放っている。
今度は空気の圧縮率を下げて解放するとしよう、先程の半分くらいを目安にして………右腕で他のコンゴウの腹部をアッパー気味に殴りつけると、コンゴウの体が二つに裂けたぞ。俺への負担は気にするようなレベルではないので、空気の圧縮率はこの辺りが丁度いいのだろう。
しかし、最初の圧縮率のままで水蒸気爆発のブーストを加えたならば………確実に片道ロケットパンチ確定だな。
残りの二匹にはパイルバンカーを試させてもらおう、これならば最悪杭が飛んでいくだけなので遠慮は必要ないだろう。片方に狙いを定めて一気に距離を詰めると、先程の二匹の末路を見ていたコンゴウは両腕を自分の体を守るようにクロスさせた。防御してくれるなら寧ろこちらとしてはありがたい、このパイルバンカーは防御を突き破る為の武器なのだから!!
具足の先端から杭を出現させて、コンゴウの腕に突き立てる。流石はボルグ・カムランで作っただけはあり、杭は抵抗無くコンゴウの腕に刺さった。後は先程の拳同様、圧縮空気に点火するだけだ。恐らく、先程の拳同様に攻撃対象である両腕は吹き飛ばせるだろうし、上手くいけばコアを貫けるだろう。
………うん、結果として俺の予想は大きく外れた。腕は吹き飛ばず、綺麗に両腕を貫通した上で杭はそのままパイルバンカーから飛び出して、俺の狙ったコンゴウのコアを貫いても止まらずに後ろで様子を見ていたコンゴウを貫いた。
いや、先程とは逆に随分と綺麗に倒せたので問題はないんだが、心の準備をしていた分拍子抜けとでも言うべき感覚だな。重ねて言うが威力に問題も不満もないぞ。
二匹の惨殺死体と二匹の胸に穴を開けて殺された死体を見て、残りのコンゴウは一斉に背を向けて逃げ始めた。距離としては脚部の解放で追いつける距離だが、このマントの性能試させてもらおう。
マントを最大限伸ばした状態で、フィギュアスケートを真似て勢いをつけてから空中で体を回転させる。マントは体の回転に従って、横一閃に周囲のあらゆる物を無差別に両断した。
性能は十分、だがやはりと言うべきか規模が大きすぎるな。新しい武器の攻撃力での不満は一切ないのだが、些か過剰な威力と規模であることは確かだ。
今後はその辺りを重点的に改造するとしよう。














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