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アラガミになった訳だが……どうしよう
派遣社員になった訳だが……どうしよう
11話
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アに直撃らしく現在進行形で崩壊中……これも殆ど喰えない。
つまり、今日の収穫はコンゴウ四匹……内二匹は今日の食料で、実質今日の仕事はコンゴウ二匹だけなのか。もう少し落ち着いていれば、ボスを食料にして残りをフェンリルに送ろうと考えただろうに。
カマクラも作り直し、ノルマも達成ならず……最悪だ。


いい事と悪い事は割と続いて起こると聞くが、この仕打ちはあんまりではないか?
ようやくカマクラができたのでとりあえずそこで一晩過ごした結果、眠っている間に吹雪いたらしくカマクラごと埋まっていた。寒さを感じないせいで全く気付かず眠っていたらしく目が覚めると雪の中で、昨日手足を切断してからオラクル細胞で作った槍で串刺しにしたコンゴウを掘り起こす事から始める羽目になった。
雪から出るのはこの体にとってそれほど苦じゃないのだが、埋まった物を探すという手間は人間だろうとアラガミだろうと変わりはない。シユウの火の玉で周囲を溶かそうかとも考えたが、下手をすればコンゴウごと焼きかねんので仕方なく手作業だ。この仕事が終わったらロシアには二度と行かないと心に誓いながら、手作業で雪を掘り続けやっとコンゴウを二匹見つける頃には既に昼になってしまった。
それから漸く別の場所の調査へ向かう事になったのだが、昨日とは打って変わってアラガミが多すぎる。しかも、コクーンメイデンばかり。一瞬、墓地かと見間違える程ずらりとコクーンメイデンが並んでいるのだ。正直、その光景は見ていて気持ち悪い。
突っ込んでも死ぬことはないだろうが、あの数のレーザーを浴びるのは御免だな。恐らく、喰って得られるオラクル細胞よりレーザーで削られるオラクル細胞の方が多いだろうし、折角捕まえたコンゴウも消し飛びかねん。結論から言って、あれは無視の方向でいくとしよう。
昨日は場所が悪かったのか殆どアラガミを見つけられなかったが、今日になってやたらとアラガミと出会うな。ただ、その殆どが大規模の群れだったりと非常に厄介、というか面倒な場合が殆どだ。
確かにサカキの所へ行く最中にヴァジュラとコンゴウの群れに出くわしたが、それどころではない数の群れがやたらといる。およそ十数体で群れを作っているのが殆どで、小型アラガミでもその数と同時に戦うのは手間と得られる物の釣り合いが取れていないので、可能な限りは避けたい。
まぁ、それでも俺の家のある街の方向へ進んでいるアラガミの群れを見たら、積極的に潰すようには心掛けているが………如何せん広すぎるためどうやっても撃ち漏らしはあるだろう。その場合はアラガミが街に辿り着かない事と、フェンリルがどうにかしてくれる事を祈るばかりだ。
全く世の中ままならない事ばかりで、やっていられないな。








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