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アラガミになった訳だが……どうしよう
アラガミになった訳だが……どうしよう
7話
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し、あの誤射率やらには関係ないだろう。


………もっとも、悪化どころの騒ぎじゃなくなってしまったと理解したのは十数年先になるんだがな。


さて、取り敢えずオウガテイルを喰いながら周囲を見て回っているんだが、どうやらこの辺りには今のところアラガミはいないようだな。カナメに聞くともう二三日で目的地に着くらしく、今日はこの街を出てそこで一晩過ごすことになった。やはり、森の木々よりもアラガミにとっては人工物の多い街の方が喰えるものが多いらしく、野宿の方が安全と言えるようだな。
俺が近くの木を切り倒し、それを簡単な椅子代わりにして台場一家は缶詰や海沿いで蓄えていた魚の干物などで、簡単な食事を始める。別に必要ないんだがこの夫婦はいつも俺に食事を渡してくる、量も限られているだろうに必要ないと言っても、守ってくれている礼だから、と言って渡してくるのだからこの夫婦随分と人のいい人間なのだと実感した。この世界にそう長くいるわけではないし、人としてここで生きたことも無いから実感などないのだが、食料も限りがあり今日明日とも知れない命でありながらこういった人間らしさを保てているというのは、とても尊いものなのだろう。こんな世界でも人としての尊厳を保ち、他者を省みる、それが人間のみが行うヒトという種を人間としているのだ。
ただそれだけでこの世界には存在する価値がある、支部長の計画は他者を犠牲にしてヒトを残す計画だがその後の世界にきっと人間はいない。
だからこそ、俺は強くならねばならない。この世界の筋書きが幾ら本来の道から外れても、それを元に戻せるほどの力がいる。ご都合主義、結構じゃないか。物語としての楽しさなどいらない、下らない三文芝居でも構わない。
"色々あったが神が解決した(デウス・エクス・マキナ)"いいじゃないか、幸い俺はアラガミだ神には違いないのだから構わないだろう。
「カナメ」
「はい?なんでしょう?」
「前に俺の名前を決めろって言ったな、あれは撤回だ。今決めた、たった今な」
「どんな名前ですか、教えてくださいよ」
「機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)、長いからマキナと呼べ」















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