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『自分:第1章』
『父さん?』

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そういえば、たまぁーに年何回か来てくれて、遊びに連れて行ってくれてた人は父さんやったんかな?

なんとなくやけど、空気感でそう感じるものがあった。
確かめようもないけど父さんやったんやろなぁって想う。


来てくれた日は、今日が楽しくて楽しくて終わって欲しくなくて、ずっとこの人が居ってくれたら良いのにって...

強く想ってたから...


母さんが、あのキショイおっさんに会わしてから、一切遊びに来てくれることが無くなった。
尚更、父さんやったんかって...確信めいたものを感じた。


もっと早く解ってたら、チャント謝れたのに...連れて帰ってくれたかも知れんのに...

直接、父さん?って聞くのが怖かった。
そんな勇気が無かった。

違うかったら幻滅したかも知れん。
もし父さんだとハッキリ言われたら...
今のこの時間が失われるかも知れん。


子供ながらに色々と深く考えてたんやと思う。

敢えて、答えを出したく無かったんやと思う。

逃げてたんやな...。


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