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転生者の珍妙な冒険
タルカスと戦ってるジョナサンの視界はきっとこんな感じ
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『ジェリア』の街を出てすぐの所にある平原。
広く、木や岩などの障害物もなく、魔物も雑魚しかいないので街でイザコザがあった冒険者などがよく決闘の舞台にしてる場所らしい。
そんな場所に立って、オッサンと向かい合ってる訳だが・・・・、超怖い・・・。
オッサンは鎧を着こみ、身長ほどもあるデッカイ両刃剣を持ってるんだが、まるでグリスリーだ、怪物だ。何で人間からあんなオーラが出るんだよ。
「さぁ小僧、俺の用意は出来たぜ。お前もさっさと鎧と武器を着けろ!」
でもまぁ、やるしかないみたいだ。
策も無きにしもあらずだし、まぁやったるか。
「オッサン、俺は格闘家だ。武器は持たねぇよ。」
「そうかよ! なら遠慮なくいかせてもらうぜぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
そんな叫びを上げながらオッサンは両刃剣を持って突っ込んできた。
あんなデカい図体の割にスゲェ速さだ、これはマズイ!!

ズアァァァン!!

咄嗟にしゃがんだ俺の頭の上を、凄い音を立てて両刃剣が通り過ぎてった。
いや、あんなの喰らったら斬れるどころかミンチになるぞ!!
「ほぉ、よく避けたな。お前が全くの雑魚じゃねぇのは認めてやるよ。だが、まだこれからだぜぇぇぇ!!!」
ヤバいヤバい!! オッサンの両刃剣が俺が転がったほんの数ミリの所に突き刺さった、うわっ、地面割れたぞ!!?
「ヨシュアさん!! 早く降参してください!! タルタスさんはAランクの中で最もA+に近かったって言われてる冒険者なんです! いくらA+でも新米のヨシュアさんじゃやられちゃいます!! 大怪我しちゃいますよ!!」
見に来てくれてるテッドの悲鳴が聞こえる。
・・・うん、あんな可愛い子を心配とかさせたくないな。
向こうの世界じゃあ名前のせいで学校では一切モテなかったし、ちょっとは良い所見せんと。
手には、ギルドで説明する時に使った砂、よし、ちゃんといける!!
「大丈夫だ、見てなってテッド!! タロット、大アルカナは0番『愚者』の暗示するスタンド、愚者(ザ・フール)!!!」
「なんだ、お前は召喚魔術師でもあるのか? だが、そんな弱そうな犬に俺の剣は負けんよぉ!!!」
「それはどうかな。愚者(ザ・フール)、砂のドームだ!!」
俺の声で完成する砂のドーム、物理攻撃が効かない防御壁がオッサンの剣をガッチリ受け止めた。
「なんだ? 俺の剣が通らねぇ?」
オッサンの疑問の声が聴こえるが答える義理はない。そのまま止まってろ。
心の中で毒づき、俺はポケットを探る。
「お、あったあった。これで勝てるな。」
取り出したのは、真ん中に時計が入ってるキーホルダー。時計すなわち「時」、ジョジョファンなら誰でも知ってるあのスタンド、これならきっと出せるぜ!
「ははぁ、成程。この砂は物理無効でも入ってやがるな? だったら・・・
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