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有栖キャロの小学校物語
第4話 異端審問会って何ですか?
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エローシュ君は何事もなかったかのように立ち上がりました。
全然平気ですね。

「エローシュ君、顔面だからセーフ」

「フハハハハ!次はこっちの番だ!!」

そう言ってボールを投げました。
さっきより速いです。

だけど……………

「なっ!?」

エローシュ君も驚いています。

「遅い」

ルーちゃんが簡単にキャッチしたからです。
流石ルーちゃんです。

「今度はコッチの番」

ボールを右手に持って構えます。

「待って、ルー!」

そう言って夏穂ちゃんはルーちゃんに耳打ちをし始めました。

「それ面白そう」

ニヤリとルーちゃんは夏穂ちゃんの言ったことに賛成したようです。

「それじゃあ…………えい」

ルーちゃんもボールを投げました。
ボールは真っ直ぐエローシュ君の顔に………

「ぎゃば!?」

直撃しました。

「エローシュ君、顔面だからセーフ」

先生がそう言いますが、当の本人は痛くて直ぐに動けません。

「えいっ!」

相手の女の子が投げたボールを夏穂ちゃんがキャッチ。

そして…………

「行くわよ、エローシュ!」
「えっ?」

そう言って立ち上がったばかりのエローシュ君の顔面にボールが真っ直ぐ………

「ぎゃあ!?」

直撃しました。

「エローシュ君、顔面なのでセーフ」
「痛てえ………」

本当に痛そうにしてます………
ちょっとかわいそうになってきました。

「行くよエローシュ!」

敵のボールをキャッチしたルーちゃんがすかさず、エローシュ君の顔面目掛けて投げました。
その顔が笑顔だったのは気にしないことにします…………

「あぎゃあ!!」
「エローシュ君、顔面なのでセーフ」

先生も無慈悲です……………

「まだまだ!!」

そう言ってまた夏穂ちゃんがボールを投げました。
しかし、そのボールはエローシュ君の顔から外れ、右肩に当たりました。

「「しまった!?」」

2人は声を揃えて言いました。
しまったって…………………

でもこれでエローシュ君も…………

「………セーフ」

救われませんでした……………

佐助君が見事にダイビングキャッチ。
これによりエローシュ君、セーフです。

「俺は助けてもらってこんなに怒りを抱いたのは初めてだよ…………」

でしょうね。
佐助君がこっちを向いてVサインしている辺り、確信犯だと思います。

そして、その後もエローシュ君の地獄は続きました……………





お昼休み……………

「全く、酷すぎるだろお前ら」
「ごめん、やり過ぎた」
「まあ、たまには良いじゃない」
「その
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