暁 〜小説投稿サイト〜
ファイナルファンタジーT
4話 『コーネリアの王女』
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
らも、黄色の淡い欠片が覗いている。

「あぁ? オメェまで────(まさか、コイツも……?)」

「 ………… 」

 マゥスンは無言の内に右手を差し出すような仕草で、その手の平から淡く紅い欠片を示す。

「『土の欠片』に『火の欠片』。残るは……!」

「あンだよ、オレも何かの欠片持ってるってのか? ンな覚えは……ッ」

 ランクが否定するように左手を上げると、その手には蒼く淡い欠片が現れていた。

「やはり『水の欠片』……! 正に『4つの源のクリスタル』の欠片が揃っておりまする!」

「うむ……『この世、暗黒に包まれし時、4人の光の戦士、現れん』───── 」

「『戦士達は光の欠片を携え、闇の力に覆われし4つの源のクリスタルに輝きを取り戻さん』────やはり、4つの源の力が失われつつあるようですね……」

「あの……、それはどういう事でしょうか?」

 コーネリア王とセーラ姫に問うシファ。

「私達の住むこの世界は"ガイア"と呼ばれ、4つの源の大いなるクリスタルによって成り立っています。
土、火、水、風────これら4つの源の力が、クリスタルによって保たれているのです」


「それぞれ4つの源のクリスタルは"四方の大陸"に存在するという。
クリスタルの力の衰退……、それすなわち世界の存亡に関わるのだ。
訪れんとする"暗黒の世"から世界を救うには、4つの源たるクリスタルに輝きを取り戻すしかない。
───予言者ルカーンによれば、四方の祭壇にて光の戦士が欠片を捧げれば輝きは戻ると云う。
……4人の光の戦士よ、この使命が理解出来ぬ筈あるまい」


「だから何だってンだ、オレらがどーしようがオレらの勝手だぜ。アンタらに強制される云われはねェんだよ!」

「ふむ、それもそうだ。何も強制するつもりはない。すべては、お主達次第という事だ」

「 は……ッ?」

 逆らってやったはずが、コーネリア王に思わぬ拍子抜けを食らうランク。

「ともあれ、我が娘セーラを救い出してくれた事には違いない。今宵はゆるりと、この城でくつろがれるとよかろう。……大臣、その者達を客間へ案内すると良い」

「承知致しました、ではこちらへ……!」

 促されるまま、4人は謁見の間を後にした。





「こちらが客間でございますぞ、寝室は個別なので自由にお使い下され。これからの事は、じっくり話し合われると良いでしょう。……では、失礼しますでな」

 大臣が去り、シファは少し戸惑いながら3人に声をかける。

「はなし、合おっか、これからの事………」

「ケ、下らねェ……オレぁゴメンだからな!」

 云い捨てるなり、ランクは個別の寝室に入って行ってしまった。
マゥスンの方も、無言
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ