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オズのモジャボロ
第十一幕その六
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「味は変わらないんだよ」
「僕達の世界のお料理とですね」
「変わらないですね」
「そうだよ、変わらないよ」
 全く、というのです。
「君達と一緒でね」
「肌や髪の毛、目の色が違ってもですね」
「中身は変わらない」
「そういうことですね」
「この鶏肉にしてもだよ」
 かかしは皆がメインディッシュで食べているそれを見つつ言うのでした。
「色は違うね、それぞれの国で」
「ですがとても美味しいです」
「最高のローストチキンです」
「それだよ、マンチキンの青いものもカドリングの赤いものもね」
 もっと言えばエメラルドの都のものもギリキンの紫のものもです。
「一緒だよ」
「色が違うだけですね」
「全く同じですね」
「そうだよ、同じだよ」
 全く、というのだ。
「オズの国にいればよくわかるよ」
「そうですね、外の色はただの色ですね」
「それだけのことですね」
「そのことがわかるととても大きいよ」
 かかしはとても聡明な笑顔で五人にお話します。
「オズの国の人達もそうだね」
「そういえばそうですね」
「色々な人達がいます」
「白人の人もいればアジア系の人も」
「黒人の人も」
「黄色い食べものも緑の食べものも美味しいんだ」
 味は違っても、というのです。
「では今もね」
「はい、楽しくです」
「食べさせてもらいます」
 こうしてでした、皆はその黄色いお料理も笑顔で食べました。デザートはアイスクリームにお菓子や果物が色々と入ったパフェですがそのパフェも黄色です。その黄色のパフェも他の国のパフェと同じ味でした。
 その黄色のフルコースを全部食べてからです、木樵は皆が食べ終わったと見て満面の笑顔で言いました。
「ではね」
「はい、これからですね」
「エメラルドの都にですね」
「うん、行こう」
 食べ終わってからの言葉でした。
「そうしようね」
「はい、わかりました」
「これから」
「では君達後は宜しくね」
 木樵は家臣の人達にも声をかけました。
「留守を頼むよ」
「お任せ下さい」
「お城は綺麗にしておきます」
「ピカピカに頼むよ」
 木樵のお城はいつもピカピカです、油が塗られて磨かれてです。毎日木樵の身体と一緒にそうされています。
 そのことをです、木樵は家臣の人達に留守の間もお願いするのです。
「そうしてね」
「毎日そうしておきます」
「陛下が戻られた時に眩いお城を見られるでしょう」
「そのことを楽しみにしているよ。それではね」
 こう家臣の人達に言ってでした、そのうえで。
 木樵は皆と一緒にでした、お城を発ちました。モジャボロはお城を振り返りながら笑顔でこんなことも言いました。
「さらば、また来る日まで」
「ははは、何時来てもいいよ」
 木樵はそのモジャボ
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