暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX−音速の機械戦士−
―絶望の手がかり―
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て、彼女に目ざとく反応したカンテラは、人質にでもしようとでも思ったのか、ドアを開けたリリィの方に向かっていく。何が起きているのか分かっていないリリィに、カンテラから逃げるようなことは出来ず、反応が追いついていなかった。

 《スキル・サクセサー》と《ADチェンジャー》の支援を受けた、《サイバー・エンジェル―弁天―》は首尾良く《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》を戦闘破壊したものの、守備表示のためにカンテラにダメージはない。破壊された《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》のことには目もくれず、カンテラはリリィの元へ向かっていく。


 ――そのリリィとカンテラの様子は俺の脳内に、明日香がデュエルゾンビのモンスターに、直接攻撃を受ける光景がフラッシュバックする――

「……させるかぁぁぁぁぁ!」

 今度こそ明日香をやらせはしない――という俺の叫び声に呼応するように、《サイバー・エンジェル―弁天―》が動き出していく。リリィに向かって、腰に差していた剣を振りかざしたカンテラの背後に、サイバー・エンジェル―弁天が降り立つと――

「ギッ」

 ――カンテラの身体を横薙に切り裂くとともに、その効果で《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》の守備力分のダメージを受け、そのライフポイントを0にし……カンテラはこの世界から消えることとなった。

「キキ、キキキ、キキキキキキキキキキキキ……」

 最期の瞬間まで、狂ったようにその耳障りな笑い声を響かせながら、カンテラのデュエルディスクから逃げ出すように、明日香のデッキからカードがバラバラと抜け落ちていく。デュエルの終了とともに《サイバー・エンジェル―弁天―》と両断されたカンテラの姿が消えていき、奇しくもデュエルの開始時と同じように、明日香のデッキが舞い上がっていく。

 ……そして、舞い上がったカードの向こうにいる彼女は……

「…………」

 ……明日香では、ない。
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