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『曹徳の奮闘記』改訂版
第二十八話
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なッ!? か、可愛いだとッ!!」

 あ、声に出てたな。

「まぁ事実だぞ?」

「……………」

 ぁ〜頭から湯気が出てるな。

「あら? 華雄も可愛いところがあるじゃない」

 ん?

「って夏蓮に孫策か」

 何でかおるし、飲んでるし。

「私達も呼ばれていたんだけど、宦官相手に気持ち悪くてね。抜け出してきたら長門と華雄がいたのよ」

「そ、孫堅ッ!? 此処であったが何とやらだッ!!」

「暴れるな桜花」

 暴れそうだった桜花の胸を触る。

「ニャアァァァッ!?」

 桜花が顔を真っ赤にする。

「……あの華雄が遊ばれているわね」

「へぇ。王双は中々面白いわね」

 夏蓮は桜花の驚きように驚いて、孫策は何か面白い物を見つけたというような表情をしている。

「うぅ……馬鹿者ぉ……」

 桜花が上目遣いで俺を見る。

 ………桜花はマジパネェ……。

「そうそう王双。私はまだ真名を預けてなかったわね。私の真名は雪蓮よ」

「……そんな簡単でいいのか?」

「貴方は母様と蓮華を助けてくれた……じゃ駄目かしら?」

 孫策が酒を飲みながら言う。

「……分かった。預けさせてもらうわ。それなら俺の真名も預けてくれ。真名は長門だ」

「うん。よろしくね長門」

 雪蓮が笑う。

 ともあれ、孫策――雪蓮と真名を交換する事になった。






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