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戦姫絶唱シンフォギア/K
EPISODE10 青龍
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〜同時刻 公園〜


普段はカップルで賑わっていることでちょっとしたスポットな公園。私立リディアン音楽院からほど近いこの場所ではそんな噂もありこんな時間でも比較的人通りはある場所なのだが今はその気配は微塵もない。発せられた第一級特異災害警報により周辺の一般人は避難を完了し人影はなし、その報告を聞いて五代雄樹、クウガは安堵の息をつく。誰も巻き込まれい、そのことが彼にわずかながらの安心感を与える。

 だが、焦りは消えない。


「どうしたよ!?テメーの実力はやっぱその程度かァ!?」


空中に浮かぶ一人の少女の声。白いパーソナルカラーに紫色の装飾の入った特徴的な鎧は一年前に奪われたあのネフシュタンの鎧だ。記憶の中から今目の前で猛威を振るっている少女があの時鎧を奪取した犯人だと確定する。話してわかる――――相手だったらよかったがあいにくと彼女に自分の言葉が届かないのは一年前の接触で知っている。今回は本格的に戦わなくてはいけないのだが・・・・


『クッ・・・・、やっぱり青じゃ弱い・・・・!』


報告を受け、現場について変身してみればいきなり青。スピードやジャンプ力、俊敏性は赤より優れている分、パンチ力が大幅に削られている。そのせいで一体のノイズを灰化させるのに何発も撃ちこまなければならない為あっという間に囲まれてしまった。

要因はこの青の力の特性を理解していないことと、あの“杖”。完全聖遺物――――“ソロモンの杖”。ノイズを呼び出し、意のままにあやつることのできるあの杖を破壊か奪取しない限りこの状況は続き、やがて万事尽きてしまう。幸い強化された俊敏性とジャンプ力のおかげでなんとか回避とキック技で凌いでいるもののこれでは最悪の事態は免れない。

なんとかしないと・・・・・。焦る雄樹に、さらにノイズが迫る。


『フッ!』


ジャンプして脱し、キックにて吹っ飛ばす。それでも、倒すまでにはやはり至らない。


「さっきっからポンポン飛び回りやがって・・・・!」


そこでシビレを切らせたネフシュタンの肩、備わっている棘が伸び、ミサイルのように発射された。


「消飛べ!」


弾数にして、約8発。無差別な軌道の為弾道計算はしていないのがわかるが、それはあえてのこと。計算された弾道であればこの青いクウガなら読んで回避は簡単だ、だがこの読みにくい弾道ではどう回避していいかわからない。防御はスピードが強化されているということはおそらく防御も削られている、その観点から推察すればこれを防ぎきるのは・・・・不可能。

思考の時間は1秒。この間に、ミサイルは眼前へと迫っていた。勝利を確信し歪んだ笑みを浮かべるネフシュタン。


「さ・せ・る・かァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
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