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勇者番長ダイバンチョウ
第15話 特攻上等!ご先祖様が遺した新たな力
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 今日で何日目だろうか? 番はそう思いながら避難場所である体育館の天井をひたすらに眺めていた。
 現在番町全域に渡り大型台風警報が発令されており、番町市民全員が避難場所にて避難生活を余儀なくされていた。
 無論、それは轟家も例外ではなく、住み慣れた家を離れ、近くの学校にある体育館にてご近所の方々と一緒に寝泊りする生活を送っていた。
 三食は町内で支給されるおにぎりや味噌汁に漬物と言った極最低限の物しか支給されず、風呂も入れない為湿らした布などで体を拭くと言う日々が続いていた。

「今年の台風はすげぇなぁ、兄ちゃん」
「あぁ、季節はずれだってのにすげぇ半端ねぇや」

 今は桜散る春真っ盛りな時期。だと言うのに此処までスケールのでかい大竜巻が番町を直撃したのは過去に例がない。
 その為町内は大騒ぎとなり近くのコンビニからは非常食が軒並み買い荒らされ、今ではコンビニの品物を置く棚が綺麗になっている店舗が多くなっている。
 数日に渡り吹き荒ぶ台風の為に物資の運搬がままならず、僅かな物資にて切り詰めた生活をしなくてはならない厳しい状況に追い込まれていた。

「あ〜あ、早く晴れてくんないかなぁ? これじゃ外で野球も出来やしないや」
「ちげぇねぇ。このままじゃ退屈で体が鈍っちまうぜ」

 ぶつくさ愚痴りながらもやる事がない為この兄弟は床に寝転がりこうして体育館の天井をひたすら眺めるだけ眺める時間を過ごしていた。
 そんな番や真の回りでは何もする事がない為かやはり同じように暇を持て余している者達が殆どだったりする。
 避難していた人々の中にはご老体や年端も行かないお子様も居る為余り動き回る訳にはいかなかったのだ。
 それは遊びたい盛りな真にとっても、まして喧嘩大好きな番にとっても苦痛でしかない。

「二人共、暇なんだったら炊き出し手伝ってちょうだい。今日の当番は私達なんだからね」
「あいよぅ、今行くよ」

 遠くから番達を呼ぶ母の声。母の頼みとあれば無碍にする訳には行かず、二人は即座に本日の炊き出しを手伝う事となった。
 


     ***


 番町を襲った大型台風は翌朝には嘘の様に過ぎ去っており、そのお陰で番達は久しぶりの青空と朝日を拝む事が出来た。
 だが台風が過ぎ去った後の番町の町並みはそれはそれは酷い有様であり、あちこちで屋根は吹き飛んでるわ窓ガラスは割れてるわ瓦は落ちてるわ生ゴミはひっくり返ってるわ看板は落っこちてるわで、とにかくしっちゃかめっちゃかな状態になってしまっていた。
 まぁ、散らかってしまった物は後で町内で一致団結して片せば済む話だ。どうせ次回辺りには全て元通りになっているのだから。
 しかし、世の中にはそれで済まない話もあるのであって―――

「な、なんじゃぁこりゃぁ!」

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