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緋弾のアリア 真実の皇偵
消えた蒼太
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人間とは変わった生き物だ。
たまに自分より相手の方が気になるといった傾向を持っている変わった生物
それは今の自分の状態、深層心理と言う奴でも当てはまるだろう。
だが、俺の目の前の光景だけは当てはまって欲しくなかった。

「ひいお爺様、今日はどういった御用でこちらにいらしたんですか?」

それは俺のひいおじさんに居る女の子の言葉だった。
それを聞いた俺はまたもや頭を地面に叩きつけたくなったが抑える。

「理由はそうだね。
アリア君に会いたかったからかな。」

妙にカッコイイ男が言う名言
その言葉は世界一の名探偵シャーロックホームズにも当てはまり男の俺でもカッコ良く見える。
が俺のひいオジさんと考えただけでなんだが死にたくなる。

大体、俺はこの状況を理解しきれていない。
もう軽く百歳を超えたおじいちゃんと幼女が会話をしている。
警察がその事実を知ると今からでも逮捕されそうな光景が見える。

「は、俺、帰りてえー」

不意に声が出てしまった。
俺は慌てて自分の口をお口チャックするがもう遅い。
喋ってしまった事実は変わらないし変えられない。
が、

「これはつまらない物だが、君へのプレゼントだ。」

気付いていないのかホームズとアリアと名乗っている幼女の会話は続いていた。
俺はその事実に一安心、深く深呼吸

差し出されたのは髪留めだった。
ケースから透明なガラスでコウティングされており中身が丸分かり。
赤い赤色の髪留め。

「あのジジイ、何歳だ!?」

俺は叫んでいた。
確実にバレル事は明らかでも、叫びたかった。
百歳超えたじいさんが幼女に向かってプレゼント?
それは聴きようよっては良い聞こえ、だが、ひ孫の俺にとっては聞きたくも無い聞こえだった。

「誰!?」

それはアリアと名乗る幼女の声だった。
俺はサッと木の陰に隠れ、座り込む。

ガチャ、ガチャ
何か聞き覚えの有る音が2回、嫌な予感が、、、、、、、、、、、、、、、

「パーン、パーン!!」

その予感は的中した。
聞き覚えの有る音は拳銃を取り出す時の音、それが2回という事は2丁拳銃

「誰!
隠れてないで出てらっしゃい!」

拳銃を俺が隠れている木の陰にやはり気付かれてる。
がそんな事を言って出てくる奴はいない。
俺は動かず動じず息を殺す。

「そっちがその気ならこっちから行くわ!」

幼女は走り出す。
2丁拳銃を前に構えつつ走る。
それは無謀に見えて計算された動きだった。
無駄な動きは無く一直線、これならもし仮に俺が殺し屋でこの幼女を殺す依頼を受けていたら殺せなかっただろう。
だが、

「え?」

それは幼女の驚きの声だった。
そりゃそうだ、その声が出なかっ
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