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亡命編 銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第百三十一話  反乱
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を敢えて攻略しなかった事がこの事態を引き起こした、上手く行かない、そう思っているのだろう。

難攻不落、イゼルローン要塞か。帝国軍人、いや帝国人にとっては誇りだろう。駐留艦隊も要塞守備兵も仲は悪くてもイゼルローン要塞には愛着が有ったという事か、それを見落としたな……。国際協力都市、いずれは帝国にとってなくてはならない都市になる筈だったんだが……。

帝国人にとってはそんな事ではイゼルローン要塞を失う屈辱は我慢出来なかったという事だ。特に要塞を守っている連中にとってイゼルローン要塞に対する想いは反乱を起こさせる程に強かった……。ヤンを笑えないな、理想に酔ったとは思いたくないが人間の感情を、誇りを軽視した。理と利を追及しすぎて情を無視したわけだ。俺はオーベルシュタインか、落ち込むわ……。

『こちらからは捕虜を返したが帝国からは捕虜が返っていない。反乱者達は帝国政府に対して捕虜の返還を取り消すようにと要求している。連中は同盟と帝国が協力するのが我慢出来ないようだ』
そう言えば第七次イゼルローン要塞攻略戦では要塞の目の前で遠征軍と駐留艦隊を殲滅したな、恨み骨髄か。それも見落としたな。

「議長、帝国政府はこの事態に何と言っているのです?」
トリューニヒトが軽く息を吐くのが分かった。
『レムシャイド伯の言葉によれば反乱は許される事ではないと言っている。捕虜はフェザーン回廊経由で返還するとの事だ』
なるほど、今の所帝国政府が反乱勢力に同調する心配は無いか。良いニュースを初めて聞いたな。しかし長引けばどうなるか分からん。モンテイユがホッと息を吐くのが分かった。

「フェザーンの独立については何か言っていますか?」
『いや、それについては何も言っていない。……ヴァレンシュタイン委員長、君は疑っているのかね?』
「ええ、疑っています」
俺が答えるとトリューニヒトが顔を顰めた。

『我々の間でもその事が指摘された。何処かでフェザーン、或いは地球教が絡んでいるのではないかとね。今関係が無くても反乱が長引けば何処かで絡んでくるのではないかと見ている。レムシャイド伯も同じ事を危惧していた。厄介な事だ』
「レムシャイド伯は反乱鎮圧の目処について何か言っていましたか?」
トリューニヒトが首を横に振った。

『いや、何も言わなかった。鎮圧する目処が立たんのだろう、何と言っても難攻不落だからな』
「そうでしょうね。大体帝国軍はイゼルローン要塞攻略なんて考えた事は無いでしょう。そのうち同盟軍に攻略方法を聞きに来るかもしれません」
俺が答えるとスクリーンから力の無い笑い声が聞こえた。いかんな、冗談を言ったのに反応が弱い。皆気落ちしている。

「同盟市民は反乱の事実を知っているのですか?」
『未だ知らないが時間の問題だろうな。蜂の巣を突いた
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