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Chapter42「理想と真実の物語〜クランスピア社」
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『お待ちしておりました、ルドガー様。例のものは、社長に直接お渡しください』
ビズリーの秘書、ヴェルが丁寧な口調で目の前にいるルドガーに対応する。
ルドガーは今クランスピア社のエントラスに居る。
ここに来る前、ルドガーはヴェルの連絡を受けリーゼ・マクシアにあるイラート海停という場所にいた。そこでユリウスの目撃情報があったらしいのだが、既にそこにユリウスの姿はなく、代わりに負傷した数人のエージェントが海停のホテルロビーで横たわっていた。
エージェントからデータを受け取るルドガー。これはユリウスが収集解析した“分史世界”データのコピーらしいが、当事者のルドガーやただ傍観することしかできないはやて達が分史世界が何のかなどわかるはずもない。
どうやらエージェント達はユリウスを見つけ一戦交えたのだが返り討ちに合い、データを奪うことしかできなかったようだ。
エージェント達の手当てで残るというエリーゼとローエンを残し、トリグラフに戻ったルドガーはジュード達と共にクランスピア社に向かった……向かったのだが……
『すっごー!』
『広ーい!きれー!』
エルとレイアの緊張感のない声のおかげで色々台無しだった。まぁ無理もないのかもしれない。
この世界で天下の大企業クランスピア本社に入ったのだ。
社内の内装、規模を見て興奮するのも頷ける。実際スバルやリインもクラン社内を見てエルやレイアと同じような反応をしていた。
『この方々は?』
『俺の仲間だ』
『お呼びしたのは、ルドガー様だけなのですが』
はっきりとヴェルはルドガー以外の人間はお呼びではないと言いはなった。
だがその程度で引き下がるほどジュード達はあきらめがよくない。
ルドガーの友人、保護者、挙げ句ルルの保護者と半ばごり押しという手に出ていた。
結局ヴェルは折れてしまい、ビズリーに確認の連絡を入れ、ジュード達の全員の同行が許可されたのだった。
「頼んでみるもんやなぁ」
「あ、あはは、そうだね……それにしてもさっきエージェントの人達が言っていたの分史世界っていったい?」
フェイトはエージェント達が口にした分史世界という言葉が、とてつもなくこの人知を越えた現象と何か関係があるのではと考えていた。そしてそのフェイトの予想は的を射たものであったことを彼女はこれから知ることになる。
『待っていたよ、ルドガー君』
社長室に招かれた一同。既に部屋にはビズリーが待ち構えていた。ルドガーはビズリーにエージェント達から預かったデータを渡す。
『確かに。それでユリウスの手掛かりは見つかったかね?』
『いいえ……全て空振りでした』
ルドガーは首を振って答えた。
『さて、君に、いい知らせと悪い知らせがある。どちらから聞きたい?』
『………』
どち
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