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妖精の義兄妹の絆
ジェラールとエルザ
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かではないがエンジェルがそう呟いた。











ワース樹海某所

ダッダッダッダッ

樹海の中をエルザはただひたすら黒い光に向かって走っていた。
(「ジェラールが生きて…。」)
エルザはジェラールのことで頭がいっぱいだった。
楽園の塔でのジェラールの野望、シモンの事。
(「どうやって…。いや、なぜこんな所に…。」)
昔、エルザやジェラールたちを奴隷として縛っていたRシステムの建築。
その目的は400年前の伝説の黒魔導士ゼレフの復活であった。
当時、子供だったエルザたちは厳しい労働を課せられ毎日が地獄だった。その中でもジェラールだけは違った。
みんなを支え、鼓舞し、頼れるリーダー的存在だった。当時のエルザから見たジェラールの背中はとても大きく見えた。
だが、ある日を境にジェラールは別人のように変わってしまった。
ゼレフを讃える信者を皆殺しにし、自らがゼレフを復活させようとしたのだ。
(「私は…、どんな顔をすればいいのか…。」)










一方その頃、ジュラとホットアイはと言うと、
「なんと!!?ニルヴァーナとは人々の性格を変える魔法だというのか!?」
「その通りデスネ。そして、その最初の段階…あの黒い光は善と悪の狭間にいる者を強制的に変えてしまうのデスヨ。」
ホットアイはジュラに懇切丁寧にニルヴァーナについての情報を伝えた。
「すると、主はあの時善と悪の狭間にいたと?」
「お金を稼ぐためとはいえ…ちょっぴりいけない事してる気持ちありましたデス。」
「ずいぶん調子よくも聞こえるが。」
ジュラはまだホットアイのことを信用したわけではない。
何故ならこれが相手の作戦で自分を罠にはめようとしている可能性があるからだ。
「弟の為デス。全ては弟を探す為にお金欲しかったデスネ。」
その顔には嘘偽りないように見える。本当に弟を探す為だと納得したジュラはホットアイを信じることにした。
すると、ホットアイはジュラの顔を見て言った。
「あなたを見てると昔を思いだしマスネ。」
「まさか、ワシが主の弟殿に似てるとでも?」
「ふふ。昔…弟と食べたじゃがいもにそっくりデス。」
「野菜!!?」
ジュラはホットアイの発言に大声をあげてしまった。
「さぁ、愛の為にブレインたちを止めるのデス。」
「ウ…ウム。」
ジュラは納得できずに先に進み出した。












そして、
「2人目、つまんないなァ。もっと強い奴はいないの?」
ミッドナイトがイブに続いてレンをも戦闘不能にした。レンは何もできずにその場に倒れた。












ピュー

「ウェンディはどうだ?シャルル。」
「まだ気を失っ
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