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緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
25弾 ファーストキス
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「ねえミーくん。知ってる?アタマとカラダで人と戦う才能ってさ、けっこー遺伝するんだよね。武偵校にも、そういう遺伝子系の天才がけっこういる。でも……お前の一族は特別だよ、オルメス」

 途中まではあの狂気的な笑みを携えて俺の方へ、そして最後の方は鋭い刃物のような視線でアリアに向かって。

 俺の良く知る理子は、俺の知らない表情で、声音で、態度で、喋っていた。

「――――!」

 理子に言われた単語に、アリアは電流を打たれたように硬直した。

 表情から察するに……どうしてあんたがその名前を知っているの?って感じだな。

「あんた……一体……何者……!」

 眉を寄せたアリアに、にやり、と理子が笑う。

 その顔を、窓から入った稲光が照らした。

「理子・峰・リュパン4世――――それが理子の本当の名前」

 リュパン……アルセーヌ・リュパンのことか。

 大昔に活躍したフランスの大怪盗。今でもその存在は様々な小説やアニメ、ゲームなどで形を変えて出てくる。

 理子はあのリュパンの曾孫だったのか。道理で、情報を盗むのが上手いはずだ。

「でも……家の人間はみんな理子を『理子』とは呼んでくれなかった。お母様がつけてくれた、このかっわいい名前を。呼び方がさ、おかしいんだよ」

「おかしい……?」

 アリアが、呟く。

「4世。4世。4世さまぁー。どいつもこいつも、使用人どもまで……理子をそう呼んでたんだよ。ひっどいよねぇ」

「そ、それがどうしたってのよ……4世の何が悪いってのよ!」

 同じ4世として何か思うところがあったらしく、ハッキリとそう言ったアリアに、理子はいきなり目玉をひんむいた。

「――――悪いに決まってんだろ!!あたしは数字か!?あたしはただの、DNAかよ!?あたしは理子だ!数字じゃない!どいつもこいつもよぉ!」

 突然、キレた理子は――――

 俺たちではない、誰かに対して、叫んでいた。

 ここではない、どこかに対して怒っていた。

「曾お爺様を越えなければ、あたしは一生あたしじゃない、『リュパンの曾孫』として扱われる。だからイ・ウーに入って、この力を得た――――この力で、あたしはもぎ取るんだ――――あたしをッ!」

 悲しげな顔で訴え、悲痛な面持ちで叫び、激怒した顔で怒鳴る。そんな理子の言葉を、アリアは深刻な面持ちで聞いていた。

 本来ならここは空気を読んで黙っておくべきなんだろうが、俺はキンジの親友として、そして金一の弟として、理子に聞かなければならないことがあった。

「理子。1つだけ、質問させてもらうが……結局、何でおまえは『武偵殺し』なんてやってたんだ?」

「……『武偵殺し』?ああ。あんなの」

 じろ、と、理子がア
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