暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第7章:過去から未来への歴史
第4話:前から後ろから、ワォ!
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
(エビルマウンテン)
シンSIDE

休息を終え進入したエビルマウンテン内には、更なる強敵が多数蔓延っており、俺等の行く手を遮ってくる。
でもリュカさんが言ってた(のをビアンカさんが言った)通り、攻めてくる方向が通路によって限定される為、四方八方を敵に囲まれる心配はなく、体力を温存しながらでも勝利する事が出来る。

「何とかいけそうですねデスピサロさん!」
俺は『ネクロバルサ』を葬った彼に向けて語りかける。
共通の敵(リュカさん)のお陰で、過去に因縁を持っていても気軽に話す事が出来る様になった。

「確かに……お前は勿論、ライアンやアリーナ達も頼りになるし、全体的にバランスのとれた良いパーティーだからな」
バトンタッチとばかりに前衛を交代し、俺等の後ろに下がるデスピサロさんは穏やかに語りかける。

エビルマウンテン内は通路が広いとは言え、それでも4.5人が同時に剣を振り回す事は出来ない。
だから前衛を【(シン)・ライアンさん・ウルフさん】と【デスピサロさん・アリーナさん・ドラン】の2組に分け、交互に戦い体力消費を抑えている。

これはウルフさんの提案で、準前衛であるトルネコさん・クリフトさん・リューラさんは、その後ろで隙を作らず構えている。
前衛交代時に敵が攻めてきた場合、この準前衛隊が前に出て敵の攻撃を防ぐのだ。

そして更に後ろに魔法メインの後衛が控えてる。
後衛は状況や敵属性に応じて魔法を使う部隊だ。
俺的にはマリーさんが張り切ってるってだけで、恐怖が募ってくるが……

この後衛の後ろに、非戦闘員であるシンシアやロザリーさんが存在する。
戦闘要員であるはずのリュカさんやラピスさんが居るのは、この非戦闘員隊だ。
それぞれ守るべき人の為に側に控えてるのだが、奴には前衛に出てきて欲しい!

「それにしても……リュカさんがもっと協力してくれれば、エビルプリーストを倒すのだって楽になるでしょうに。相変わらず非協力的ですよね」
交代間際に目に入ったリュカさんとビアンカさんの楽しそうな顔を思い出し、思わずデスピサロさんに愚痴を溢す。

「腹立つ事には同意するが、非協力的な事はないぞシン。戦闘してない時は奴の事を観察してみろ……ビアンカが言ってた通り俺達は不甲斐ないらしく、後方から襲ってくる敵は全てアイツが倒してる」
「え、マジっすか!? 全然そんな気配なかった……敵が後方から来てるなんて!?」

「当たり前だ……敵の気配を一早く察知し、俺達が感付く前に奴が瞬殺してしまうんだから」
参ったなぁ……
戦いやすい陣形を作る事で、リュカさんの力に頼らずとも世界を平和にする事が出来ると思ったのに……結局リュカさんの存在無くては、俺達は負けてたって事だ。

「今の陣形を崩し後方からの敵に備える形にして
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ