暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
32 二日目(後半の後半)〜Are you a werewolf.
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少し睨んでいたら明希さんの見た目に違和感を感じた。何だか妙に明るさと言うか、コントラストが変な感じがする。暗さが足りないと言うか…

「どうした?俺を睨んで。そんなに俺の意見が気にくわなかったか?」
「あ、いえ…その…そうじゃなくてですね…。それはそうと、わかりましたかイケさん?」
「あ、ああ。わかった」
「いやいや、そのわかったはレノさんが人狼だと『わかった』って言う意味でしょ。だから、レノさんは人狼じゃないかもしれないって」
「これ以上は水掛け論です。埒があきません。ここで皆の意見を聞いてみましょう」

僕はちょっと強引に話題を変えて、皆の意見を聞くことにした。皆がどう思ってるか知りたいからだ。

「では…アリスさんはどう思いますか?レノさんは人狼ですよね?」
「いえ…私は明希と同じでレノさんは人狼じゃなくて霊能者だと思うわ」

む、この人も明希さんと同じか…

「次に…キョウさんはどう思いますか?今日は議論に一回も参加しなかったようですが」
「俺みたいな脳筋に意見を聞いても参考にならないと思うが…俺もレノが人狼だと思う。これだけ証拠がそれっていればな…」

「そうですか、ではトウキお姉さんは当然レノさんに投票するから、スルーするとして、イケさんは?」
「俺は…レノを信じたいが…無理だ。証拠が強力すぎるから否応なくレノが…」

「そうですか…じゃあ、お父さんはどう思う?」
「俺は…クレイの推理が正しいと思う…」

「ありがとう。お母さんは?」
「わ、私もクレイが正しいと思う」

うーん、推理小説だったら誰かの意見が事件の解決の手助けになるシーンが多いけど…そう、上手くはいかないみたいだ。

「これ以上は議論の仕様がないね。投票に入ろっか」
「ち、ちょっと待ってくれ!投票まではまだ時間があるはずだ!」

レノさんが粘った。自分の生死に関わることだから当然の反応か。

「じゃあ、時間まで思う存分弁解してみてください。恐らく、結果は変わらないでしょうが」


この後もずっとレノさんが違うといい続けてきたが残念ながら日が沈んでしまった。

「では投票としましょう。各自、自分が一番怪しんでいる人の名前を書いてください。投票者名は書かなくていいです」

そして投票の結果はレノさん5票、トウキお姉さん2票、僕1票。僕…?たぶん自分を陥れようとした僕に腹いせに入れたのかもしれない。

「投票の結果、レノさんに決まりました」
「嫌だ…嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!」

レノさんは泣きわめいた。無理もない。

「俺が処刑する…もう、俺はソンチョさんを撃っちまった…。皆がわざわざ手を汚す必要はない…」

お父さんが銃を持ち、絶望に打ちひしがれているレノさんの額に銃を突き付け引
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